稚内近辺のイトウ釣りについて―あおぬま通信

date_range2023/7/10
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こんにちは。いつもお世話になります。青沼隆宏です。

今回は日本最北端地である稚内近郊のイトウ釣りの魅力をお伝えします。イトウは、北海道の一部の河川や湖に生息する魚であり、迫力のあるファイトと淡水魚として国内最大サイズに近い1メーターオーバーに成長する事が特徴です。

以前は東北地方にも生息していましたが、今では本州のイトウは絶滅した為に幻の魚と呼ばれる希少な魚です。稚内市は近郊の山々にイトウ釣りで有名な猿払川や天塩川が流れています。

これらの川の支流も含めるととても多くのポイントへ稚内から近郊の牧場地帯を抜けて1時間程度で入渓することが可能です。

時期:5月の産卵開けの6月~7月と10月~11月がシーズンとされていますが、一昨年の渇水で多くのイトウが死んでしまった事から猿払川水系では7月1日から自主規制による禁漁が推奨されています。

釣り方:私が稚内近辺の渓流で行っているのは倒木等の障害物に隠れているイトウを狙う釣りです。従ってブラックバスのカバー釣りに近い釣り方になります。ガード付フックを使用したスプーンやラバージグを近距離からピッチングによって障害物の隙間に送り込んでいきます。

タックル:障害物の中に潜んでいるもしかしたら1メーターを超えるイトウを狙う為5.5フィート前後の短くてH(ヘビー)パワーのロッドにベイトキャスティングリールにメインラインはPE2~3号、リーダーに35lb~40lbのナイロンラインというタックルを使用します。渓流を釣り上るためにチェストハイウェーダーも必需品です。

キャスティングとリトリーブ:80%以上ピッチングやサイドキャストといった低弾道キャストを多用します。流れに対し上流側へキャストすることが重要です。渓流ではイトウは上流を向いていてとても敏感な魚の為、気づかれないように静かに下流からキャストする事が大切です。ルアーのアクションよりはイトウが捕食しやすい場所にルアーを丁寧にキャスティングしてくことが大切です。

魚の生息地の選択:イトウは、深いプールや障害物の下、流れの緩やかな箇所など、渓流の特定のエリアに多く生息しています。魚に気づかれないよう静かにアプローチすることが大切です。

釣り方のバリエーション:雨等による濁りが入った場合や早朝等のローライト時にイトウは障害物から出て来てオープンウォーターで餌を追う事があります。そういったっ場合はミノーやスピナーベイト、ビッグベイト、トップウオーター系ルアーで狙う事も可能です(私は一度だけ牛の水浴による濁りの発生という状況に出会いました。その時は一つのポイントで3バイト2フィッシュという素晴らしい結果でした)。

環境への配慮と安全対策: イトウ釣りを楽しむ際には、自然環境への配慮と安全対策を忘れずに行いましょう。ゴミの持ち帰り、岩や植物へのダメージの防止、釣り場周辺のルールやマナーの遵守などが重要です。また、北海道ではクマに出会う確率も多い為にクマ対策に適切な装備や安全具(クマよけ鈴・クマ避けスプレー・鉈等)を使用しましょう。

以上が、渓流でのイトウ釣りにおけるルアーフィッシングの基本的な方法です(大河川での釣り方はまるで違う釣り方になります)。いずれにせよ、イトウは幻の魚であり地元の釣り人が自主規制を行う等大切にしている魚です。

釣りへ行く際には釣行先のローカルルールを確認してそのルール内で釣りを行う事が将来に渡りイトウ釣りを楽しむために大切な事となります。

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