抜き型について- 1

date_range2022/8/08
folderあさい通信

お世話になっております。浅井です。
有限会社大樹の社長に就任してから1か月経ちました。
今までも真空成形で「抜型」と関わりがありましたが、実際に抜型製造している大樹に来てみて初めて知ることが多く、毎日が勉強の日々です。

今回は「抜型」の基礎的な知識をご紹介致します。
この業界の方であればご存じの内容だと思いますが、ご容赦ください。

「抜型」は、主に切り抜きたい形状に曲げた刃物を合板のベースで支えることで出来ています。CADで製作したデータを元に合板を切り抜きたい形状にレーザー加工機で溝を掘り、その溝の形状通りに刃物を曲げて埋め込みます。

刃の曲げは自動刃曲げ機を使用して正確・高精度・効率的に加工しますが、手作業による工程もあり、高い技術力が必要です。よって「抜型」の良し悪しは職人の技術力で決まると言っても過言ではありません。

「抜型」を使用して加工する製品は、パッケージ、シール、紙器製品、段ボール、成形品、自動車内装や電子・精密部品の回路基板など身の回りにある多くの製品に利用されています。一般的な方が「抜型」を見る機会はめったにないと思いますが、原理としてはクッキー用の抜型と同じです。

この「抜型」、地域によって呼び名が異なります。東日本では「ビク型」、西日本では「トムソン型」と呼ばれています。

「ビク型」は、ドイツのシュナイダー社のビクトリア印刷機を型抜きに改造したビクトリア打抜機(省略されてビク)が由来だと言われています。主に関東でこの打抜機を用いて商品が作られたことから抜型は「ビク型」と呼ばれています。

また、西日本ではアメリカのトムソン・マシン社の「トムソン型打抜機」を用いていたことから「トムソン型」と呼ばれています。ちなみに当社では「ビク型」と呼んでいます。

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