2021年4月から16回にわたってお菓子をご紹介させていただきました『世界お菓子カレンダー』は、今回が最終回となります。その中から、12か月をさっと振り返ってみたいと思います!
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4月『ポワソン・ダブリル Poisson D’avril』
『4月の魚』を意味します。フランスでは、エイプリールフールに魚の形をしたパイやチョコレートを食べる風習があります。
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5月『コロンビエ Colombièr』
キリスト教「三大祭」の一つである「聖霊降臨祭」=ペンテコステに食べる南フランス発祥のお菓子です。白い鳩がモチーフです。
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6月『ハウピアクリームパイHaupia Cream Pie』
6月11日は、ハワイ諸島を統一したカメハメハ大王の生誕と偉業を称える『キング・カメハメハ・デー』です。ハウピアは、ココナッツミルクと砂糖、コーンスターチを煮て固めたもの。ハワイで人気のパイです。
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7月『シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテSchwarzwälder Kirschtorte』
『黒い森のさくらんぼケーキ』という名のさくらんぼの魅力が詰まったドイツのケーキ。
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8月『サマープディング Summer Pudding』
ルビー色に輝くイギリスのデザート。夏に採れるベリー類と食パンを使って作ります。
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9月『カスタニャッチョ Castagnaccio』
栗粉の優しい甘味を楽しむイタリア・トスカーナの郷土菓子。卵や乳製品、砂糖が入らない素朴なお菓子です。
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10月『パンプキンパイ Pumpkin Pie』
アメリカやカナダでハロウィンやサンクスギビング(感謝祭)の定番デザート。パンプキンピュレの缶詰を利用して作る方が多いそうです。
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11月『タルト・タタン Tarte Tatin』
フランス、タタン姉妹の失敗から生まれた絶品タルト。飴色にキャラメリゼされたりんごが特徴です。
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12月『シュトレン Stollen』
ドイツ・ザクセン州生まれの発酵菓子。洋酒漬けしたドライフルーツやスパイスを焼きこみ、溶かしバターを染み込ませて粉糖をまぶす、とても日持ちのするお菓子です。
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1月『ガレット・デ・ロワ Galette de Rois』
1月6日のキリスト教行事、公現祭(エピファニー)では欠かせないフランス菓子。『王様の菓子』を意味する名前のとおり、金紙で作った王冠が添えられます。中には、『フェーブ』と呼ばれる小さな陶器が入っています!
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2月『ザッハトルテ Sacher Torte』
オーストリア・ウィーンを代表するチョコレートケーキ。ザッハホテルとデメルが商標について裁判で争った『甘い戦争』は有名な話です。
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3月『ファジョン 花餅』
季節の花でつくる韓国の伝統餅菓子。餅の上に花の形になるように、ドライフルーツと春菊などをのせて焼くという、とてもシンプルなおやつです。
以上になります。いかがでしたか?
記事を書かせていただくにあたり、お菓子のルーツを調べることが習慣になりました。伝統菓子の生まれた背景には、その土地で採れる果物や農産物、季節の行事を大切にしている人々がいるということがよくわかりました。
これからもそのお菓子はもちろん、お菓子の持つ意味も受け継がれていきますように。『世界お菓子カレンダー』を書かせていただいたことを感謝しています。
お読み下さり、ありがとうございました。
(文・写真 Mami)
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Mami
製菓衛生師。
日本菓子専門学校卒業後、フランス南東の街グルノーブルのパティスリーにて研修。帰国後、洋菓子店勤務を経て、1997年から小さなお菓子教室を始めて現在に至る。
季節感を大切に、素朴かつ洗練されたお菓子づくりを心がけている。
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