いわし&焼鳥が絶品…オッサンのサンクチュアリで可愛いお母さん発見!

date_range2019/12/01
folderかまめし

グルメシティ蒲田には様々な名店がありますが、今回ご紹介するお店もかなりの名店です。

何より僕が驚いたのは、30人近くお客さんが入ってほぼ満席状態になっていた時に店内を見回したら、1人も女性客はおらず見事に全員オッサンだったこと。

カマメシ探検隊第2弾でご紹介するお店は「愛すべきオッサン特別保護地区」とでもいうべきオッサン達のサンクチュアリ、「スズコウ」です。

まずは見てください、この外観。向かって右のチャリンコ込みで「なんかやりそう」な感じがしますよね。思わずフラフラと惹きつけられます。

「いわし&焼鳥」という、よく分からないけれど説得力がある二品もかなり魅力的。

そして、そ、そ、創業三百年!なんという老舗。江戸時代から将軍家に愛されたとかなんとかいう言われのある名店なのでしょうか。しかし、ここ蒲田にそんな店がナゼ???

疑問符が頭に浮かんだまま、店内へ。オッサン30羽放し飼いの中、紅一点、キュートなお母さんが「いらっしゃい」と言いながら席へと舞い降りて来てくれたのでさっきの疑問を聞いてみます。

鎮目
「こ、ここって、創業三百年なんですか?」

お母
「あー、それは菊正宗さんね(笑)。改装した時に看板作ってくれたのよ。
うちはちょうど創業五十年。昭和44年だから。
わたしゃ50年間ずーっと一生懸命働いてきたのよ、お嫁に来てから。」

のっけから恥ずかしい。三百年のはずないですよね。しかし、このお店なんと青沼社長や僕と同い歳です。僕も昭和44年生まれ。青沼社長は昭和45年みたいです。で、青沼社長はここの常連。「いつものやつで」とカッコよく注文です。よくご家族連れでもここに来るらしく、お子さんが特に喜ぶそう。

子どもの頃からこんなお店が行きつけなんて、どんな英才教育や…

店内にはオッサンのサンクチュアリらしく、レトロなビールのポスターと、「東京タワー」のポスターの何故だかど真ん中に貼られたリリーフランキーさんのサイン、そして果てしなくいにしえの郁恵ちゃんが微笑んでいます。

で、「いつものやつ」が次々登場。

いわし刺身
いわし揚げ盛り(竜田揚げ・ゴマ揚げ・香り揚げ)

いわしみそたたき。さてここでお母さんが登場して「これはこうやって食べると少し苦いけど美味しいのよ」と、一瞬のうちに…

こんな感じにカラフルにしてくれます。確かに少し苦味はあるけど美味しかったです、ハイ。なので恐る恐る聞いてみました。

鎮目
「あのー、これ、蒲田沖で獲れた鰯ですか?」
お母
「今日は千葉の銚子だよ。日によって北海道やら。
青森の大間のマグロが食べてる鰯だよ!なんて時もある。石川やらもあるよ。」

ま、蒲田沖で鰯はさすがに獲れないか…また恥をかいてしまったようです。

と、ここで僕はお母さんの胸元に可愛いバッジみたいなものを発見!
写真撮ったら怒られた…のでここには載せられませんが、安全ピンとビーズみたいなので作ってあるアクセサリーで、「スズコウ」って書いてあります。

鎮目「写真撮ったらいけませんか?」
お母「私の写真はダメっ!」
鎮目「えー・・・じゃあせめて胸元のバッジだけでも・・・」
お母「ダメ!もう。なんでも写真撮ろうとするんじゃありませんっ!」

・・・仕方ないので食事を続けます。ちなみにメニューには

「滋養豊かないわし料理」と「肝臓を強める鳥料理」と書いてあって、肝臓も気になるところなので鳥料理も頼んでみます。

若鶏レバー炒め(手前)
若鶏もも塩焼き
鳥わさ

いやーさすが、「いわし 焼鳥」と看板に書いてあっただけのことはあります。
そして、そうこうしているうちに、さっき頼んでおいたものが出来上がったようです。ホラ、これ。

さっきの刺身とたたきの「いわしの頭と骨」を、お願いするとカラッと揚げてくれるのです。いや〜これがおつまみに最高っ!

同級生の話なんかをしながら、結構盛り上がっちゃいました。

〆のお茶漬けも、じんわりと沁みます。

で、さあ、トイレ行って、お会計して出ようかな…というところで、お母さんに呼び止められました。

お母「ホラ、お兄さんこれを撮りなさい。写真!写真!」
鎮目「お母さん、なんすかコレ?」

お母
「ホラ、ラグビーのワールドカップとかオリンピックのやつを一生懸命作ったのよ。どう?写真撮るならこれを撮りなさいって!私じゃなくて…」

いやー、お母さんマジ可愛かったです。あ、中身がね。女性としてね。いや、外見も別嬪さんですよ、…ハイ。

ということで、なかなか良い感じのお母さんに癒されつつ、美味しいいわしと鳥料理を楽しみたい方も、「お母さんどんな顔してるんだろう?」と気になる方も、ぜひぜひ城南村田にお越しのお帰りにでも「スズコウ」に寄ってみてくださいねー。

あ、ちなみにスズコウは、姉妹店に「ぐりるスズコウ」と寿司の「すずこう」があってみんなご親戚らしいので、そちらもまたリポートしたいなあ、青沼社長!

<お店情報>
スズコウ
〒144-0052 東京都大田区蒲田5丁目18−14
電話:03-3738-4458 日曜休 予約可

(文・写真 鎮目博道)

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