【世界お菓子カレンダー】大人気菓子「グミGummi」のルーツは?家庭でも簡単に作れるレシピをご紹介

date_range2021/6/03
folderスペシャルレポート

世界にはさまざまな「季節のお菓子」があります。
連載「世界お菓子カレンダー」では、フランス・グルノーブルのパティスリーで研修した製菓衛生師のMamiさんに、「世界のさまざまなお菓子」のルーツなどを季節に合わせてご紹介いただきます。

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今年もジメジメとした季節になりましたね。6月は、この時期でも食べやすい爽やかなお菓子『グミ』のルーツとレシピをご紹介いたします♪

最近では、スーパーやコンビニエンスストアでたくさんの種類のグミが売られています。

近所のスーパーで数えてみたら10以上の銘柄がありました。それぞれの銘柄にオレンジやグレープ・コーラなどのフレーバーが数種類ずつあるのですから、お菓子コーナーは色とりどりのグミでいっぱいです。丸いもの、長細いもの、ハート型のものと形も様々です。

いつからこんなに種類が増えたのでしょうか…。そしてグミの生まれは?

意外と知られていませんが、グミの発祥はドイツです。ドイツ語で『gummi』と書き『ゴム』を意味します。1920年代、ドイツでは強く噛む必要のある食べ物が少なくなり、子どもの噛む力が低下していたそうです。そこで、ボンに住むハンス・リーゲルさんが噛む力を強くし、歯にかかわる病気を防ごうと、果汁をゼラチンで固めコーンスターチをまぶした硬いお菓子を作ったのが始まりです。

その後、ハンスさんが商品として売り出した会社がハリボー社です。クマの形の可愛らしいグミは、日本でもおなじみですね。

日本で初めてグミが発売されたのは、1980年のこと。明治製菓株式会社(現:株式会社明治)が開発した『コーラアップ』が日本初のグミです。オブラートに包まれたあのグミ!懐かしく思う方も多いのではないでしょうか。

その後1988年に明治製菓は『果汁グミ』を発売。その頃から日本でもグミの新製品が次々に誕生して現在に至ります。

さて、今回はご家庭でも簡単に作ることができるグミのレシピをご紹介いたします。

市販品のようにキュッとくる刺激はありませんが、身体に安心な材料で、優しい味です。ぜひ、お試し下さい。

【用意する道具】
型…耐熱(約60℃)のプラスチックやシリコン製のもの。
※チョコレート用の型でO.K.。写真は、城南村田さんオリジナルの型です。

小さめの手鍋
ゴムベラ

【準備】
果汁100%のフルーツジュース200mlを鍋に入れ、弱火で15分程煮詰めて約70mlにする。

【材料】※写真の型で約18個分
煮詰めたジュース…35ml
グラニュー糖…12g
レモン汁…小1と1/2
水あめ…小1
粉ゼラチン…10g
煮詰めたジュース…大2

【作り方】

①小さめの容器に煮詰めたジュース大2を入れ、粉ゼラチンをふり入れる。
 混ぜてそのまま5分置いてゼラチンをふやかす。

②鍋に煮詰めたジュース35ml、グラニュー糖、レモン汁、水あめを入れて混ぜながら弱火にかける。

③②が沸騰したら火から下ろし、①を加えて泡がたたないようにそっと混ぜる。

④ゼラチンが溶けたら型に流し入れ、そのまま40分程置いて固める。
急ぐ時は、冷蔵庫に入れる。

⑤固まったら型から指でそっとはがす。

☆ジュースの代わりにカルピスで作ることもできます。その場合は、煮詰めずに原液を使用し、グラニュー糖は加えません。

☆作ったグミの日持ちは、ラップに包むなどして冷蔵庫で保存して3日です。

☆喉に詰まらせないよう、よく噛んで召し上がって下さい。

材料の『ゼラチン』の原料となるのは、動物の体内に広く存在している『コラーゲン』というたんぱく質です。皮膚の張りを保つといわれているコラーゲンいっぱいのグミ、噛む力を養う以外にも効果があると嬉しいですね。

今月は、『グミGummi』のお話でした♪

(文・写真 Mami

Mami

製菓衛生師。
日本菓子専門学校卒業後、フランス南東の街グルノーブルのパティスリーにて研修。帰国後、洋菓子店勤務を経て、1997年から小さなお菓子教室を始めて現在に至る。

季節感を大切に、素朴かつ洗練されたお菓子づくりを心がけている。

ブログ  https://ameblo.jp/mami-skitchen-sweets/

 

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