お世話になっております。大樹の浅井です。今月もあさい通信ご覧いただきましてありがとうございます。
今回のあさい通信は製造業の必須アイテム「治具」についてご説明します。ものづくりされている方であればご存じでしょうが、お付き合いください。
治具とは、加工や組み立てなどの製造工程において、ワーク(加工の対象となるもの)を固定して位置決めをしたり、加工のガイドをしたりする補助工具のことです。一般的な工具は、ものを切ったり、削ったりしてワークの形状を変えるために使用します。一方、治具はワークを直接加工するのではなく、加工の補助をするための工具です。一般的な工具が無ければワークを加工出来ないのでなくてはならないものと言えます。極端な話ですが、治具はなくても加工自体はできます。しかしながら、治具を使うことで大きなメリットが得られます。
主なメリットとして
・ワークを正確な位置で固定する事が出来、加工精度が均一になる
・作業難易度を軽減し、作業者の熟練度の違いによる精度のブレを防ぐことができる
・作業簡易化が可能となり、加工時間の短縮につながる
大樹でも抜型作成時に刃と刃を溶接する際に固定する治具など使っています。最近では新しく樹脂製品の組み立て作業のお仕事をいただいておりますが、組み立て工程毎に数多くの治具を使用しています。治具を使用する前と比べて、作業時間は1/3に短縮され、誰が作業しても同品質の組み立てができるようになりました。
その全ての治具は自社で作っています。組み立て作業をしながら「簡易化」「品質安定」「時間短縮の観点からこんな治具があれば、と思えば、大まかに設計して作成します。また、作成した治具に不備があったとしても簡単に修正することが出来るため、完成度が高くなります。
ものづくりに必要不可欠な治具。どういう治具を作るか、というのもものづくりの楽しさの一つです。
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