UchotenFactoryについて―あおぬま通信

date_range2023/8/14
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城南村田ホールディング 代表の青沼です。
今回は東京の城南村田ホールディングスの仕事について、ご紹介したいと思います。

城南村田ホールディングスは、子会社管理と新規事業立ち上げを主たる事業としています。その中で現在立ち上げ中のUchotenFactory(ソフビ工場)をご紹介します。

羽田近く東糀谷に位置するUchotenFactoryは、高度な技術(ソフビ全盛時代の1970年代から成形を行っている超ベテランの職人さんから直接指導を受けています)と設備を備えたソフビ成形・彩色工場です。

ソフビ(ソフトビニール)は、柔軟性と耐久性があり、立体造形に適した素材でインジェクションとは違った独特の個性があり、アニメ、漫画、映画などのキャラクターのフィギュア製作に幅広く利用されています。

ソフビの良さは一つひとつ手作業で成形するために、厳密にいえば個体ごとに微妙に形状が異なりそれぞれが1点ものになるところです。工場では、3交代制(成形)を導入しており、24時間体制で稼働しています(近いうちに彩色も2交代制を導入予定です)。その為、生産効率が向上し、納期の厳しいプロジェクトにも対応できます。

常にチームが常駐しているため、お客様の要望に素早く対応し、迅速な製品製造を行っています。複数の成形機を使用してソフビの製造が行われます。成形プロセスでは、高品質な原型を元に金型を作成し、それを使用してソフビを生産します。

この原型製作には3DCADを使用したり、熟練した職人による手原型(手で削り出さされた原型)を用いたりして製作します。この柔軟性により、クライアントの要求に応じたテイストのデザインが実現可能です。

彩色工程においては、精緻な彩色技術を駆使してフィギュアの細部まで鮮やかに彩色されます。彩色ブースが5台完備されており、同時に複数のフィギュアを彩色できます。

色調や質感の再現にも細心の注意が払われ、高い品質のフィギュアが生み出されます。彩色に欠かせないマスクについてもレーザー加工機を使用したマスクの製作をおこなっています。

現在は3Dプリンターを利用したマスク製作に挑戦中です。設備はオイルバスが2台、真空脱泡機が2台、遠心脱泡機が1台、レーザー加工機が1台、3Dスキャナーが1台及び複数の3DCADが設置されています(近々3Dプリンターも設置予定です)。これらの設備により、ソフビ製品の品質及び生産効率を向上させるための挑戦を行っています。

工場では、3Dスキャナーを駆使した造形や彩色マスク作りも行われています。3Dスキャナーにより、手原型でなければ造形出来ないようなモデルをデジタル化したり、ソフビをスキャンしたりして精密な彩色マスクを作成することに挑戦しています。

成功すれば従来の手作業に比べて飛躍的にリードタイムを短く出来る可能性が有ります。また効率的に彩色をすることが出来ます。UchotenFactoryは、クライアントの要望に合わせた柔軟な製品を実現するために、ローテクとハイテクを組み合わせた新たな製造方法の開発に調整しています。

工場のチームは、クリエイティブなアイデアと数十年行っていた真成形金型製造時に培った厳密な納期・品質管理を重視し、お客様の満足度を追求しています。

3交代制による24時間稼働の体制により、スピーディーかつ高品質な製品を迅速に提供することができるため、多くのお客様に信頼されています。(注)写真は一部修正を行っています。

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