ベイトタックルを使ったマグロ釣りを考える-あおぬま通信

date_range2021/9/13
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城南村田 代表の青沼です。

2020年7月に初めて青森のマグロ釣りへ行きました。
釣果は15キロくらいのマグロのみ(リリース)でした。

同じ年の9月に、2度目のマグロ釣りへ挑戦しました。
推定40キロオーバーのマグロと40分ほどのファイト。

最後は、ラインブレークでキャッチすることは出来ませんでした。
釣果は、15kgくらいのマグロをリリースしたのみ。

3度目は2021年7月でした。
推定45キロ、35キロ、15キロと3匹のマグロを釣り、45キロのマグロをキープしました。キャスティング用タックルはスピニングリールを使用。

メインラインは、PE8号300mとナイロンリーダー180lb、ジギング用タックルはベイトリール(ブルーヘブン80)を使用。メインラインはPE6号400mとフロロリーダー96lbというセッティングで挑みました。

キャスティングタックルで全て釣りましたが、体力的な課題(最後のリフトでヘロヘロになってしまう)が見つかりました。もう50歳も過ぎているので体をいじめる方向ではなく、体力面を補う事の出来るタックルの検討を始めました。

ポイントは3点。

① 出来るだけこちらの体力・筋力を温存しながらファイト出来る。
② 早くマグロの体力を奪うことが出来る。
③ 楽にリフト出来る。

マグロ釣りはオープンウォーターの釣りなので、ヒットした後は無理に止めずにマグロが疲れるまで走らせ、こちらの体力を温存することが大切だと思います。

そのために必要なラインキャパシティは、80mキャストしてから150m走ると仮定して、そこに余裕を見て300m程度ではないかと思います。早めに疲れさせたいので、水によるライン抵抗を上げるためにメインラインをPE10号まで太くしたいと思います。

そうするとPE10号ラインを300m収納出来るスプールサイズを持っているリール。これでドラグ値を変えなくても(人への負担を上げない)魚へのプレッシャーを上げる事が出来るのではないかと思います。

最大の課題は、魚を寄せてからのリフト。
最後の30mくらいでしょうか?

これを楽にするには、ロッドを曲げて魚を寄せようとするとテコの原理で体への負担が大きいので、真下で魚が回り始めたら(マグロは船の真下まで寄せられ疲れると回り始める)竿先をほぼ真下に向けてリールのパワーで巻き上げる。この巻き上げトルクを持っているリールが必要です。

ここまで考えてたどり着いたのが、レバードラグ式のベイトリール。スピニングリールとの一番の違いはラインの巻き取り方。ベイトリールは、スプールを回転させて直接巻き取るので、ウインチと同じで巻き取りトルクが高い。

スピニングリールの弱点は、ローターを回してスプールにラインを巻き取るので、ラインの巻き取り方向を90度曲げないといけない。またローター分だけフットが長くなりロッドからボディが離れます。これらが巻き取りパワーをロスします。ベイトリールの弱点はドラグが弱い事とされています。

ドラグの強さはドラグワッシャーの大きさで決まります。
スタードラグ式の場合は、ギヤにドラグワッシャーを組み込むためにドラグワッシャーのサイズが小さくなります。

レバードラグの場合は、スプールに直接ドラグワッシャーを装着出来るのでスプールサイズまでドラグワッシャーを大きくすることが可能です。これでスピニングリールに近いドラグ性能が得られると思います。

また、ファイト中にドラグ値をレバーで簡単に調節出来るのも優れた点だと思います。レバードラグ式のベイトリールはほとんどレベルワインダーが付いていません。これもちょっと巻き取り時にコツがいります(デメリットです)が、レベルワインダーによるライン放出抵抗が無くなるので、太い糸を使用しても飛距離があまり落ちないというメリットがあります。

これでメインラインを太くしたり、リーダー(メインラインより太い)を長めに入れたりする事が可能になります。長めのリーダーは根ずれ対策に有効ですが、マグロ釣りの場合は、リーダーのクッション性がファイトの衝撃を吸収して体に優しいのではないかと思います。

選んだのはAVET社のLX6/3 MC RAPTORというベイトリールです。
6/3はギヤ比6:1と2.8:1の2スピードモデル、MCはマグネットブレーキ搭載(キャスティング用の仕様です)、RAPTORは強化ドラグモデルの意味です。



ハイギアの時は約117cm(ステラ18000Hは129cm)、ローギアの時は約56cm巻き取ります。巻き取りスピードはもう少し早いと良いですが、何とか実用には耐えるのではないかと思います。最後のリフト時のローギアを使えるのは頼もしいです。

ロッドはFishmanのBC4 8.3XXXH。ラインはPE10号に180lbリーダーを6ヒロ入れました。ルアーは120gのペンシルベイト。この組み合わせで初めてのキャスティング練習を行いました。

3つの問題

最初の問題点は、リーダーの長さでした。
6ヒロ入れると当然スプールにリーダーが巻き込まれますが、スプールの表面が全てリーダーになってしまうと、キャスティング時にルアーが重いためにスプールが滑ってしまいタイミングが取れませんでした。結局、リーダーは3ヒロまで短くしました。

次の問題点は、スピニングタックルでは普通に行っていたペンデュラムキャストがベイトタックルでは出来なくなってしまった事。
これはロッドとの相性もあるかもしれませんが、オーバーヘッドキャストでないとルアーの重さをロッドのうまく乗せられないためです。そのためロッドがあまり曲がりません(オーバーヘッドの場合は、ロッドを曲げる事が出来ます)。

これは今も解決していませんが、平均70m程度はオーバーヘッドで投げられるようになったので、このままでも良いかもしれません。

3番目の問題は、飛距離(平均70m程度)が伸びない。
スプールの回り出しが重いために、ルアーの投射角が下がり、飛距離が伸びないということ。
ルアーへのアクションは問題なく付ける事が出来ました。これまでの検証では、思ったより実用性が高そうです。

・飛距離を10m伸ばしたいですが、後は実際に魚を掛けて、魚の疲労を早められるのか?
・こちらの体力消耗を押さえられるのか?
・魚とのやり取りの最中に発生しそうなレベルワインダーが無いことによる巻きの偏りに対応出来るのか?
・最後のリフト時にローギアを使う事によって想定した通りに楽に行えるのか?

という点の検証が必要です。
次回の釣行が楽しみです・・・が、残念ながら中止になっていまいました。

LX 6/3 MC RAPTORのメリット

① 太い糸が使える
② リール重心が竿に近いので安定している
③ ローギアが付いているので、最後のリフト時の巻き上げが楽
④ リールの自重は710gと軽量(PE10号を300m巻けるステラ180000は875g)

LX 6/3 MC RAPTORのデメリット

① レベルワインダーがないので、巻き上げ時の扱いにコツがいる
② 飛距離が伸びない(120gのルアーで平均70m)
③ ストライクで13キロ、フルで17キロとドラグが弱い(ステラ18000は実用17キロ、マックス28キロ)

改善が必要なのは、デメリットの②

ベアリングを入れ替えて初速を滑らかにするか、スプールを軽量化するか?
100g超の重たいルアーを使用するので、軽量スプールだと慣性が働かなくなり後半の飛距離が落ちてしまう可能性もあります。

MCのマグネットが効きすぎの可能性もあります。
いずれにせよ、最初はベアリングの交換から試してみたいと思います。

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