【カマメシ】大鳥居「週2日だけ営業」の不思議なお店の絶品カレー

date_range2021/3/30
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グルメシティ・蒲田の美味しいものを探検して皆様にご紹介する、我々日刊面白半分「カマメシ探検隊」ですが、今回は青沼隊長から現地集合を言い渡されました。

どんなお店なのか?あまりよく分からないままとりあえず京急蒲田駅へ。聞くところによると「週にたった2日。金曜と土曜のそれもランチ時間にしか営業しない」という謎に満ちたお店です。

で、そのお店があるのが京急蒲田かというと、そうではなく

ここで空港線に乗り換えなければなりません。

・・・ちょっと話はそれますけど、なんで京急蒲田駅ってこんなに複雑なのでしょうね?見てくださいよこれ。
何階にあるどのホームから羽田空港行きが出るのか、そしてどの電車が途中駅に止まるのか空港までどこにも止まらないのか、サッパリわけわかめです。

ま、そんな愚痴は置いといて、結構な大雨の中そんなこんなで頑張ってたどり着いたのが大鳥居駅です。今回のお店はこの駅から歩くようです。

大鳥居とか、穴守稲荷とか・・・空港線は神様仏様関係のお名前がついた駅が多いですね。

そういえば「羽田空港の工事と鳥居の話」とか皆さんも聞いたことありませんか?「工事で鳥居を動かそうとするといろいろなトラブルが起こる」的な?

その「大鳥居」ですよねこの駅名・・・たぶん。ま、それはいいんですが。

改札に向かおうとしたら
なんかホームにドドーンとゴミ箱が置いてあります。
なんじゃこれ?と思って近づいてみると・・・

なんだよ雨漏りしてんじゃん!
雨漏り稲荷じゃん!

はい、それが言いたかっただけです。すみません。
決してお稲荷様をdisるつもりはございません。
駄洒落が言いたかっただけですごめんなさいごめんなさい。

ともかくスマホの道案内頼りで大鳥居の交差点の広い道(産業道路?)から、
この写真でいうとお姉さん側、つまり右側の細い道の方へ向かいます。

ちなみに目印としては、この「中国南方酒家 五香」のところを右です。

そしてしばらく不安な気持ちを抱えながらまっすぐ進み、
「中国料理 謝謝」の角を右です。

「なんでこんなにアンニュイな中華料理屋ばかりあるんだ大鳥居!いい街だな!」と思わずつぶやいてみます。

さらに店の気配が薄くなって住宅街っぽくなってきます。
一層不安になるのをこらえて、こんな特徴的な交差点に当たったら左!です。

・・・残念ながら角にアンニュイな中華料理店はありません。

そして、すぐのところにこんな「刑事もので犯人が逃げ込みそうな路地」があります。

ホントにココ?と思いますが、ホントにココです。

その証拠にこんな立て看板が立っています。
「この先5mニコッ」と書いてありますからもうすぐそこですね。

サグカレー・・・
ポークビンダルー・・・
カレーのお店ですね。すごく気になります。行きましょう!

ここのようです!すっごく渋い古民家ですね!

靴を脱いでスリッパに履き替えて入ると中に・・・

青沼隊長が悠然とくつろいでいました。

後ろの謎の絵が気になりすぎて青沼隊長が目に入ってきませんが・・・

壁には謎のタコみたいなおもちゃもくっついてます。

ちょっといろいろ情報が多すぎるので、お店の人に聞いてみます。
店主の弥生さんです。

記者「ここはずいぶん古い建物ですね」

弥生さん「はい、ここは元々私の祖父母が1957年に建てた長屋ですね。
人に貸してたのを改装費500万円をかけて改装しました。
外側はそのまま生かして、中はいろいろと改装したんです。
金・土のランチは古民家カフェをしながら、レンタルスペース・レンタルキッチンなどとしてお貸ししたりしています」

な、なるほど・・・

記者「弥生さんもここにお住まいだったんですか?」

弥生さん「私は1歳でアメリカに行ったので、生まれてから1歳まではここに住んでました。お店は去年1月にオープンしたんです。・・・売り上げはほとんどないですけれど、地域の人と知り合えるのが嬉しいんです。ホラ、大鳥居って何にもないでしょ?」

記者「いや、ワタミの本社とか、例の大鳥居とか、謎の街中華とか・・・」

青沼隊長「(スルーして)ちなみに弥生さんと僕は、城南村田がやっている『蒲田つながる学校』で知り合ったの。元々僕の奥さんの知り合いで、料理がお上手だということで『魯肉飯(ルーローファン)』をつながる学校の市場で作ってもらって・・・」

記者「え?魯肉飯?カレーではなく???魯肉飯って台湾料理ですよね?」

弥生さん「台湾が大好きで、年に最高7回台湾に行ったことがあります。いつもだいたい年に6回くらいは台湾に通ってます。台湾の『夜市』が好きなので、お店の名前も『YOICHI』にしたんです。
で、前は魯肉飯とかを作ってたんですけど、最近はもっぱらカレーですね」

・・・なんだかお話を聞くと、さらに迷宮に入り込みそうなので
とりあえずカレーをいただくことに。

でも確かにこのお店、なかなか素敵です。

天井も立派・・・

木の柱が独特の空間を作ってます。

メニューが置かれた和箪笥もステキだし

こんなレトロな黒電話まで置いてありました。

弥生さん「さあ、出来ましたよ」

いよいよカレーの登場です!ジャーン!

青沼隊長が注文したのは「黒こしょうのチキンカレー」パクチーをトッピングしました。「少辛 ピリリと辛旨い癖になる味」ということで、青沼隊長も「ウマイウマイ」と大絶賛です。

記者が注文したのはサグカレーとポークビンダルカレーのあいがけ」
手前がサグカレーです。
サグカレーはほうれん草・小松菜・パクチー・ニラ・ケール・ミント・ディルが入っているということで、ポークビンダルカレーは「白ワインビネガーとスパイスで煮込んだトロトロ豚肉のカレー」だそうです。

いやー、驚きました。かなり本格的で美味しいです!

小麦粉を一切使わず、無化調。
味の秘密をいろいろと聞きたかったのですが「秘密」だそうです。

「台湾冬瓜茶(アイス)」もせっかくなのでいただきました。美味しいです!

青沼隊長は「カシミールチャイ」です。

インドと台湾がミックスしてますね。
魯肉飯も「今でも2ヶ月に1回くらいはやる」ということです。
カレーがこれだけ美味しかったので、ぜひ次回は魯肉飯食べたいです。

ぜひ皆さんも大鳥居にお越しの際は、落ち着く雰囲気の古民家で、絶品カレー(そして運が良ければ魯肉飯)をお楽しみください。

日曜日も不定期で営業することがあり、営業時間も変わることがあるのでその都度Facebookなどで確認して欲しいとのことでした。

(お店情報)
レンタル古民家&キッチン 時々カフェ YOICHI(ヨイチ)
〒144-0033 東京都大田区東糀谷4-10-22
【ヨイチカフェ営業日】金曜日 11時~14時、土曜日 10時~15時
※営業日・営業時間は要確認 

お店のFacebookページ https://www.facebook.com/yoichirental


(文・写真 鎮目博道)

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