さて、今回のカマメシ探検隊は蒲田駅ではなく池上線蓮沼駅のお話です。
あれ?蒲田のメシだからカマメシなんでしょ?という声が聞こえてきそうですが、蓮沼駅は蒲田の隣の駅だし、住所も大田区西蒲田7丁目だからまあいいことにします。
青沼社長から「予約取っといたから」と言われて、蓮沼駅を降りてお店に向かいます。なんかどんどん住宅街の方へと向かって行きますから、店の明かりもそんなにありません。
進めば進むほどだんだん不安な気持ちになっていきます。
あ、青沼社長がいました。待っていてくれたみたいです。
それにしてもお店はどこ?すると「ホラあそこだよ」と青沼社長が指差します。
どれ?・・・
あった!めっちゃ自転車が止まってますね。
・・・なんか期待できそうな外観です。
「こんにちは〜予約した青沼です!」と言いながら店内に入るといきなり
女将の先生パンチが飛びます。
女将「ねえ、ドア閉めてくれる。閉まらないのよ自動ドアじゃないから。
もし儲かったら自動ドアにするから、それまでは手でお願いね!」
あ、ごめんごめん・・・といいつつドアを閉め、席に案内されます。
座席はこんな感じ。女将は隣の席で接客中です。
何を言ってるのかよく聞こえませんが、
女将が「ノー。ノー。」と言っているのは確かに聞こえます。
何やら絶好調でトークが炸裂している雰囲気がします。
さて、何にしようかな?・・・と
青沼「今日はラッキーだったかもしれない。」
記者「そうなの?」
青沼「この店は自分で焼くと怒られるお店なんだけど、女将がもし我々の担当になったら
多分俺たち今日は何も話はできなかったかもしれないから(笑)」
確かに、横では女将のワンマンショーが繰り広げられている感じです。
すると、「何にしますか?」と若女将らしき女性がやってきました。
我々の担当はどうやら若女将(推定)のようです。
・・・ラッキーだったのかな(笑)。
青沼「どのくらい注文するのがいいですか?オススメは?」
若女将「そうですね。お好み焼き一品とバター焼きいくつかでもいいですし、しっかり食べられるならそれにプラスして焼きそばもオススメです。」
そう言われればもちろん焼きそばも食べたいので、「しっかり」で行句ことに。
ということでまずはお好み焼き「ふくたけ天」と「はんぺん」からスタートです。
若女将「うちのお好み焼きは、焼くのに20分かかるので、その間にはんぺんを食べて待っててくださいね。」
お好み焼きが運ばれてきました。具が細かく刻まれています。
若女将いわく、きっちり火を通すために小さく切ってあるということ。
肉が大きいままだと焦げてしまい、うまく焼けないのだとか。
なるほど!確かにそうかもしれない…
しかもよく見てみると、あまり生地が入ってないかも。
おおー、結構独特の見た目ですよね。美味しそう…
若女将「さあ、これで10分焼きます。この時計が6時37分になったら教えてくださいね。」
むむっ、我々がちゃんと教えなければいけないのですね。
さすがお客さんを甘やかせてはくれません。責任重大です。
美味しいお好み焼きを食べたければ、頑張らねば。
思わず、じーっと時計を見つめてしまいます。
ドキドキ。
若女将「あ、そこまで緊張しなくても大丈夫ですから(笑)
さ、はんぺんを焼きますよ。ニコッ。」
若女将がお好み焼きの横で、はんぺんを焼き始めます。
でも、はんぺんくらい自分でも焼ける気が・・・
若女将「はい、1つめはそのまま。2つめは秘伝のタレにつけて食べてくださいね。」
これっすね。秘伝のタレ。
若女将「そして3つめは・・・」
そういうと若女将が、」鉄板にマヨネーズを出しはじめました。
マヨネーズが焦げてうまそう
そこにさらに青のりを
そこにハンペンを乗せて、絡めます。
若女将「3つめはこうやって、マヨネーズのりでどうぞ。
加熱することでマヨネーズの酸味がとれて美味しくなるんです。」
確かにこれはうまいっ!
はんぺんのバター焼きひとつにもこだわりがありますね。
記者「あ、37分になりました!」
若女将「ハイ、ありがとうございます。ニコッ。」
若女将「ひっくり返しますね」
結構しっかり火が通ってます。
若女将「さあ次は、6時47分になったら教えてくださいね。」
ということではんぺんを食べながら10分待ちます。
ちなみに、僕はノンアルですが、「お抹茶」がとても濃くて美味しかったです。
記者「じ、時間で〜す♡」
若女将「ハイッ。ニコッ。」
・・・だんだんこれクセになって来ました(笑)
ソースぬりぬり
かつぶしドサッ
青のりパラパラ
ジャジャーン!
サクサクサクサク。手際よく切り分ける若女将。
おおおおおお!フワッとして美味しいっ!
これは完全に独自の境地ですね。
こんなお好み焼き食べたことないですっ!
さらに絶品は続く…
若女将「ウインナー&ピーマンは、ピーマンを余熱で柔らかく仕上げます。」
そして「甲いか」は
この時点ですでに旨そう…だけど
またもマヨ!
&今回は唐辛子!
これはっ…たまりません。
若女将「わさびを1回目3回目につけて、
大葉は2回目と3回目に巻いて食べてください。」
ということで、どのメニューも
様々な味のバリエーションで超楽しませてくれます。
ちなみにこの甲いかは、焼き加減も絶妙で超超超ヤバイ!
「これまでに食べたイカ焼きの中で一番旨い」という結論で、青沼社長と合意に達しました。
そして〆は「ミックスそば」!
一旦そばと具を焼いたあと…
そばのおコゲをクルクル巻いて
まず「せんべい」にして食べさせてくれます。
そして青のりをふって
さてここからが「若女将ショー」!
高い位置に構えたお皿から紅生姜を
見事な手さばきでそばの上に散らします。
旨そうううううう!
若女将「これにちょっと秘伝のタレをかけて食べても美味しいですよ。」
記者「わーい!かけますかけます」
てことで、タレをかけていたら
後ろを通りかかった女将(ベテランの方)にこう言われました。
「あんまりかけないのよ!しょっぱいから!味オンチはダメよ!」
思わず「ひー怖い」ってつぶやいたら
女将に「ナニ?喧嘩売ってる?」って怒られちゃいました。
てことで、若女将に優しくされるもよし、
通な貴方は、女将の毒舌を楽しむもよし。
まさに蒲田の宝!
超絶品のお好み焼き&バター焼き&焼きそばをぜひ味わってみてください。
<お店情報>
福竹
〒146-0094 東京都大田区東矢口1丁目17−11
電話:03-3739-4064
17:30~23:00(L.O.21:00) 月曜休(祝日の場合は翌日休)
(文・写真 鎮目博道)
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