さてさて、毎回ディープな蒲田グルメをご紹介している城南村田「カマメシ探検隊」ですが、なんとなく今回は趣向を変えてみようかということになりまして…
青沼社長「ねえ、たまにはオシャレな店とかも紹介しないとさ。蒲田のイメージがさ。」
鎮目「うん。まあそう言われるとそんな気もするねえ。」
青沼社長「なんかもう時間も9時半だし。疲れたからチャッチャと美味しいものを…」
鎮目「あー、それ言っちゃダメ。確かに少し今日疲れたけど面倒くさいとかは読者の手前絶対に言っちゃダメ(笑)」
まあ、その日実は別のミッションをこなして、結構疲れた後だったから若干パワーと気力が切れかけていたなんていうことは全然なく、あくまで蒲田のイメージを守るために我々は柄にもなくオシャレな焼き鳥屋さんに向かったのであります。
「とり元」。ホラなんか外観からしてオシャレでしょ?
結構かがませます。「お茶室」的なヤツっすかね?
オッサンふたりで入っていいのか不安になります。
「いらっしゃいませ」の声。
椅子がもうなんかオシャレですもんね。
店内に通されて見回すと、お客さんはカップルばっかりです。
カウンターの真ん前がガラス張りになっていて、
そこで男性の店長さんらしき人が焼いてくれます。
無くなったネタの木札は、ひっくり返されて赤字になるシステム。
まずは注文した飲み物を、ちょっとだけエキゾチックな感じの美しい女性の店員さんが持ってきてくれました。僕はノンアル。緑茶がなかなか美味しいです。
何品かつまみながら、焼き鳥を待つことにします。
白レバーのペースト 780円。
とり元サラダ 780円。
どちらも順調に美味しいです。
青沼社長「ねえ、ひょっとしてこれ、原稿書きにくいんじゃない?なんていうか、ツッコミどころのない普通に良い店だもんね?カマメシ探検隊のテイストに合わないんじゃ…」
やっと気づいてくれましたが、時すでに遅しです。鎮目個人的には料理が美味しいので満足ですが、原稿のことを考えるとなんとなく不安も胸によぎります。
こうなれば焼き鳥の出来栄えがかなりトンデモなことに期待しつつ、笑顔で「そんなことないよニコッ。」と青沼社長に返事します。
で、来ました焼き鳥。まずはささみわさび 250円。
見て見て!焼き加減が・・・
食べかけの写真で恐縮ですけど、なんて言うか火の通り方が絶妙。
レアな感じで旨味が残ってて素晴らしいですね。
で、このあとも
次々旨い焼き鳥が運ばれてきます。
なんていうか、どの子も焼き加減が絶妙!
で、一串100円台〜200円台。
もはや焼き鳥屋さん的には、何の申し分もなく大満足ですが、
カマメシ探検隊的には、窮地に追い込まれていきます。
つくね 250円も旨い!もはやこれまで…と
困って周りを見回すと、隣のテーブルでなんか炎が上がっています。
鎮目「すみません!あれ!あれください!」
女性店員さん「はい。炎のカマンベールですね。ニコッ。」
なななな!炎のカマンベール!期待が持てるじゃないですか…
フランベされて燃えるカマンベールチーズ。炎のカマンベール 780円。
まあステキ…ってちょっとこれ一層オシャレになってますよね。
どうやっても「オサレ」から抜け出せない無限ループの中、
ふと、ある「音声」が聞こえてきました。
ん?演歌?
さっきまでジャズっぽいBGMが流れていたはずの
カップルだらけの店内に、演歌っぽいリズムとメロディーが…幻聴か?
いや、はっきり現実です。
みちのくひとり旅です。
山本譲二とは似ても似つかぬ声で、オッサンがうなっています。
そう。なんだか隣の店から聞こえてくる感じです。
カップルたちも若干迷惑そう…
やっぱりここは紛れもなく「蒲田」だったんです。
それにしても焼き鳥が美味しいので、
店長さんに話を聞きたくなりました。
鎮目「あの、店長さん!」
すると意外な展開が待っていました。
女性店員さん「あ、はい。」
え?あなたが店長さん???
「はい。私が店長の恵都(ケイト)です。」
じゃあ焼き鳥を焼いていらしたのは店員さん?
ケイト店長「はい。そうなんです。よく間違われるんですよねウフフ。」
なんと、ずーっと店長さんだと思っていたオジサンは店員さんで、ずーっと店員さんだと思っていた女性が店長さんでした。
ケイト店長は、フィリピンとスペインの流れを組むのだそう。
道理でかなりの美人さんだったわけです。
写真はありませんから、見たい人はお店に行ってくださいね(笑)
あ、ちなみにお店の入り口がなぜこんなに小さいかというと
「蒲田にはやんちゃな子が多いから、そういう子が入りにくいように」ということでした。
蒲田で、ゆっくり大人が美味しい焼き鳥を楽しめる、美人店長の店、って感じすね。
あ、ちなみにちなみに、よく見るとこの写真にケイト店長の後ろ姿が写ってます(笑)
そして、「みちのくひとり旅」はたぶん、
お隣にあるこちらのお店から聞こえてきた感じです。
これまた、蒲田らしい良いお店みたいでしたよ。
<お店情報>
とり元 〒144-0052 東京都大田区蒲田5丁目3−3 丸栄ビル1F
電話:03-3730-8880
営業時間17:00〜24:00(L.O. 23:00)年中無休
(文・写真 鎮目博道)
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