埼玉県川口市にある精密抜型を得意としている大樹 代表の浅井です。
大樹の真空成形事業では、社内で真空成形用抜型はもちろん、プラグ製造も行っております。
真空成形では、シートの肉厚調整やブリッジと呼ばれるしわを抑制するために補助型を使用することが多々あります。その補助型がプラグです。プラグの材質は主に木材や合成木で作られます。
また、プラグがシートに接触した痕の緩和やプラグと成形型とのクリアランスの調整をするために木材の表面にネルを貼ることが一般的です。
大樹では、城南村田が長年培ってきたノウハウを継承しつつ、新たな発想や工夫を加えて作業効率アップ、さらなる品質向上に取り組んでいます。
今回はその一例をご紹介します。
【丸く細長い形状のポケットが複数ある成形品のプラグ】
・ポケットより細い丸棒をプラグの駒として使用します。ネルは丸棒ピッタリに貼らず、先端だけ貼り、ふんわり仕上げることで成形時に型とのクリアランスを埋めて、底面だけなく周りの壁の肉厚をある程度保つことができます。
この先端だけネルを貼る作業ですが、一般的には丸棒の大きさに合わせてカット
木工用ボンドで丸棒にネルを貼り合わせ、つまんで形を整える(今回の例はヒダが5本できるように)これだけの工程ですが、成形品のポケットが多数あって型数が複数の場合、この作業を繰り返し行います。1トレーに100ポケット、面数が4面ですと、400本作るので、かなり時間がかかりますし、個体差も発生します。
大樹ではこの作業を
抜型屋なので切りたい大きさの抜型を作り、プレス機でネルを抜く(刃を埋めるベニヤは端材使用)
丸棒の径の大きさからヒダが出るように設計してレーザーカット(もちろんベニヤは端材使用)
抜いたネルをレーザーのケガキ線に合わせて置く
※画像は端材を使用しているため、余計なレーザー溝があります
丸棒の先端に木工用ボンドをつけて、ネルに押し込む
丸棒を引き抜くときれいにヒダのついた駒が仕上がります。
一般的な作業方法をしていた以前と比べて、作業時間が5分の1に減り(作業効率アップ、コスト削減)、駒ごとのムラも解消して均一(品質向上)になりました。
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