変則片二段刃につきましてーコウバニュース

date_range2024/1/22
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精密抜型を得意とする埼玉県川口市にある大樹代表の浅井です。
今回のコウバニュースは、変則片二段刃についてご説明します。

厚みのある材料を抜く場合に、プレスの圧力によって刃は外側に逃げる傾向にあります。そのため抜上がり寸法が大きくなり、断面はテーバーになってしまいます。

変則片二段刃は、内側は鋭角、外側は通常角度の鈍角となっています。内側・外側ともに鏡面仕上げとなっているため切断面がきれいに仕上がり白化防止にもなります。また外側の鈍角は外側に逃げる刃を内側に戻します。そのため、断面がストレートで寸法変化が少なく高精度な抜き加工が可能となります。

以前、あるお客様で多少厚みのあるアルミ箔とボリエステルフィルムを貼り合わせた複合材を通常刃で抜いたところ、刃間の幅が多少あるのにもかかわらず、折れが発生してしまうとのご相談を受けました。変則片二段刃をご提案して、再度加工し直したところ、うまく解決することができました。
他にもボリカーボネイトやPETO.5~1.0に対してお客様より高評価をいただいております。

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