精密抜型を得意とする埼玉県川口市にある大樹 代表の浅井です。
先日、あるお客様から「PPの厚み4㎜の板材を四角で抜きたいのだけれど、どうしてもビク型の刃の内側に嵌り込んでしまって取れないので何かいい方法はないか」とのご相談をいただきました。
お話を伺うと、スポット商品だが短納期で数量があるためビク型で打ち抜きを検討されているとのこと。
ご相談を受けて、実際に当社にて指定寸法のビク型を作成し、PPが嵌りこんでしまうお客様の状況を再現してみました。
確かにプレスすることで4㎜厚のPPの板材が刃の内側に食い込んでしまい、形状通りに刃が入ってもその板材を外すことができません。
嵌りこむ部分にPPを跳ね出すようにスポンジを入れてみましたが、効果はありませんでした。別の方法として、嵌りこんだPPの裏側から押し出せるようにベニヤの裏側に穴を設けて、嵌りこんだPPを裏側から強く押し込むことで何とか外すことが出来ました。
しかし、この方法ではいくらスポットとはいえ、作業性が悪すぎて短納期に対応は困難です。
色々試した結果として、当社でのレーザーカットをご提案させていただきました。
<レーザーカットサンプル画像 PP2面取り>
ビク型であれば1ショットで複数の製品を抜くことが可能なため、レーザーカットに比べて短時間で大量に生産しコストを抑えることが出来ます。
しかしながら、今回はスポットで継続性がないこととビク型で行った場合でも非効率な作業性のため返って時間がかかることを踏まえてこちらでの加工をご提案、採用いただき、無事に納期に間に合うことができました。
※あくまでも解決事例ご紹介のため、詳しい内容は伏せております。ご了承ください。
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