防雪柵について―コウバニュース

date_range2023/4/17
folderその他

城南村田 代表の青沼です。

YMスチールスズキの主力製品である防雪柵について、ご説明したいと思います。

防雪柵とは、吹雪(降雪を伴い強風によって地表の雪が舞い上がる状況)や地吹雪(強風によって地表の雪が舞い上がる状況)によって生じる鉄道や道路の交通障害を防止するものです。

基本的に風上側に設置し風をコントロールすることによって
1)道路の吹き溜まり等の雪の堆積や
2)ホワイトアウト(雪が強風によって舞い上がり視界障害が発生し方向・地形等の認識が困難になる状況)を防ぐものです。

防雪柵には「吹きだめ柵」・「吹き止め柵」・「吹き払い柵」・「吹き上げ防止柵」の4種類があります。

今回は「吹き止め柵」と「吹き払い柵」についてご説明します。

「吹き止め柵」は「吹きだめ柵」の改良版で、特徴は柵高が高く「吹き払い柵」に設けられている下部の間隙が無い事です。

写真のように風向きをコントロールする為に忍び返し(「く」の字形状部分)が付いているものもあります。

「吹き止め柵」は高速道路等の盛土の上に設置された道路(設置場所と道路面の高低差がある場所)や多車線等の幅広道路・中央分離帯のある道路の場合等、「吹き払い柵」が有効でない道路等に設置されます。

「吹き払い柵」の特徴は斜め下向きに設置された防雪板と一番下の間隙です。これは吹雪・地吹雪によるホワイトアウトを防ぐ為に、一番下の隙間から風を通し、斜め下向きに設置された防雪板により斜め下方へ向きをかえられた風を加えて風速をあげ、その風速によって道路面の雪を吹き飛ばすように作られています。

吹雪や地吹雪が1mの高さを超えると車両の運転者の視界を遮りホワイトアウトが発生しやすくなります。そのため、吹き払い柵は路面ギリギリを吹雪が流れるように設置することによって雪の堆積とホワイトアウトの発生を防ぎます。

YMスチールスズキでは、今回ご紹介した雪国で必須の防雪柵やJR北海道のブレーキ等インフラに関わる重要な仕事を担っています。
今後も皆さまの応援をお願いします。

コメント欄

コメント一覧

現在コメントはありません。

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA