2022年11月17日、城南村田は北海道石狩市の(株)ワイエム・スチールの株式を100%取得しました。
今回はワイエム・スチールのM&Aの理由やその技術・製品の説明を行いたいと思います。
M&Aを行った理由ですが、スズキ工業所でホタテ漁の八尺(漁具)の仕事を受けたことかがきっかけです。
2021年11月から22年3月にかけて札幌工場で八尺のメンテナンスを行いましたが、工場の狭さと溶接を行える職人の数の問題でかなり効率悪く苦労しました。その為2022年5月には稚内に主に八尺のメンテナンスを行う為の工場を借りました。しかし、職人の数が足りません。
一方ワイエム・スチールは5人の溶接工が在籍しており主に雪崩防止柵や防雪柵用の支柱等大物の溶接を得意としています。作る物は違いますが、溶接・大物と八尺と共通項があります。
また両社を合併させる事で、JR北海道のブレーキ、宗谷の八尺、雪崩防止柵・防雪柵と安定的な柱が3本になります。これで経営も安定します。
また溶接に関する仕事は溶接工の人数が増える事によってお客様の希望納期を叶える事が可能になります。
ワイエム・スチールの仕事ですが、溶接、ガスやプラズマによる溶断、バンドソー・シャーリング(12mmまで)による切断、ユニットワーカー・プレス・汎用ドリルマシンによる穴あけによって雪崩防止柵、防雪柵、防音壁の支柱等比較的大物を製作しています。
ワイエム・スチールの特徴は、作るものが比較的大物であること。
雪崩防止柵や防雪柵等の災害を未然に防ぐ重要な資材の品質を実現出来る事。
最後にそれらを(結構な数量です)納期通りに納める工程管理です。
会長の八巻は元々大手メーカーで溶接を身に着け、その後設計に転身した経歴の持ち主です。
元々の性格もあるとは思いますが、私が想像していた以上にきっちりと管理する人でした。
工程管理も納期から的確に逆算するために、誰が何を1日でどれだけ製作することが出来るか、年間合計の人件費から1分いくらで工賃を計算するべきか等を的確に把握し、いつから残業を始めなくてはならないか等を決定しています。
これは会計畑出身の私も驚きました。スズキ工業所の鈴木会長からも多くの事を学びましたが、八巻会長からも多くの学びを得られそうです。既に勉強すべきものとして防風雪と溶接に関する本を3冊渡されました。非常に難解です。
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