6月11日は、ハワイ諸島を統一したカメハメハ大王の生誕と偉業を称える『キング・カメハメハ・デー』です！

ハワイ州の祝日であるこの日の前後に、ホノルル市ダウンタウンのハワイ州最高裁判所前に佇むカメハメハ大王像には、数メートルにもなる長いレイがかけられます。そして、ハワイの花々で飾られた山車や伝統的な衣装を身にまとった人々の華やかなパレードが行われるそうです。

ハワイのお菓子と言えば何を思い浮かべるでしょうか？マラサダドーナツやクッキー、シェイブアイスなど美味しい物がたくさんありますが、伝統的なデザートの定番は『ハウピア』です。ハウピアは、ココナッツミルクと砂糖、コーンスターチを煮て固めたもので、見た目は豆腐のようなデザート。もともとは、コーンスターチではなくタロイモを加えて作ったそうです。そのハウピアをアレンジした『ハウピアクリームパイ』の作り方をご紹介したいと思います。今回は、オアフ島ノースショア生まれで大人気のチョコレートハウピアクリームパイ風にしてみました！

【材料】直径21㎝パイ皿1台分
冷凍パイシート…1枚

○ハウピアクリーム
ココナッツミルク…270g
牛乳…80g
砂糖…60g
コーンスターチ…20g

ビターチョコレート…70g

○仕上げ用クリーム
生クリーム(乳脂肪分45～46％)…200g
砂糖…15g

【準備】ビターチョコレートを細かく刻んでおく。

【作り方】
①冷凍パイシートを3㎜の厚さにのばして、型に敷きこむ。約30分冷蔵庫で冷やし、型からはみ出た部分をナイフでカットする。底にフォークで数か所穴をあける。クッキングシートとタルトストーンをのせ、200℃のオーブンで約20分焼く。

クッキングシートとタルトストーンを取り除いて、表面に焼き色がつくまでさらに10分程焼く。

②ハウピアクリームを作る。鍋にココナッツミルク、牛乳、砂糖を加えて混ぜる。少量をコーンスターチの入ったボウルに加えてよく混ぜ、鍋に戻す。

③②を混ぜながら中火にかける。とろみがついたら火からおろす。

④③を170g量り、チョコレートの入ったボウルに加えて混ぜる。

チョコレートが溶けたらパイに流し入れて、表面をならす。

⑤残りのハウピアクリームを上に流し入れて、同様にならす。冷めたら冷蔵庫で1時間以上冷やし固める。

⑥仕上げ用の生クリームに砂糖を加えて、泡立てる。泡だて器ですくえるぐらいの固さになったら、星口金をセットした絞り袋に入れる。上面全体に絞って出来上がり。

ポイントは、パイをしっかり焼くことと、ビターチョコレートを使用することです。

見た目はボリュームがありますが、甘さ控えめです。作り立ては、パイはサクサクでクリームはフレッシュ！ぜひお試し下さい♪


（写真・文　Mami）

Mami

製菓衛生師。
日本菓子専門学校卒業後、フランス南東の街グルノーブルのパティスリーにて研修。帰国後、洋菓子店勤務を経て、1997年から小さなお菓子教室を始めて現在に至る。

季節感を大切に、素朴かつ洗練されたお菓子づくりを心がけている。

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