グルメシティ蒲田の美味しいものを探検する日刊面白半分・カマメシ探検隊。
今回青沼隊長は北海道出張中ということで、探検隊随一の甘いマスクを誇るスイーツ浅井隊員と記者の2人でランチの探検に出ることになりました。
で、なぜか浅井隊員がメチャメチャ浮かれてます。
スイーツ浅井(以下「ス」)「今日は社長いないっすからねー。経費で落ちますし、思っくそ良いモノ食べに行かない手はありませんよねー」
記者「大賛成です。どっか良い店知ってますか?」
ス「実は前から行ってみたかったお店があるんすよ。すごい名店らしくて
行列とかできてることも多いんすよね。社長とか絶対連れてってくれなさそうだし…そこいきませんか?」
記者「良いっすね!なんて名前のお店ですか?」
ス「えっと、『オク』って名前です。蒲田の『オク』と言えば知らない人のいない名店ですよ」
記者「ほうほう、それは良い。僕は不勉強で聞いたことないですが・・・」
ス「お任せください!僕が案内しますよ」
ということでハイテンションのスイーツ浅井隊員についていきます。
「ホラ、こっちこっち!」と満面の笑顔の浅井隊員。足取りも軽やかです。
ス「ホラ!あそこっすよ」
ス「ジャジャーン!ここが蒲田のとんかつの名店『オク』です!」
記者「おおーここかなり来てみたかったのよね。超有名店!
で、浅井さんすげー言いにくいんだけど、『オク』ではないわこれ」
ス「は???だって一億二億のオク・・・あれ?木だな???」
残念、「あおき」だね。確かに読めないけどねコレ普通は。
でも超有名店なので全く異存はありません。「とんかつ檍(あおき)」最高!
ただし読み間違えた罰として、今回限り「スイーツ浅井」を「トンカツ浅井」に改名することにしました。
ト「何食べましょうか?僕は一番定番っぽいロースかつランチにします。
鎮目さんはせっかくだからリブロースかつ定食食べてくださいよ」
記者「え?2800円もするのにそんな…悪いなあ。じゃあそれで(即決)」
ありがたくトンカツ浅井隊員のご好意と城南村田の経費に甘えることにします。
店頭にいる店員さんに注文を伝えてしばし待ちます。
現在11時5分。他に待っている人はいませんでしたが、少し待つようです。
ここでハッ!と重大なことに気が付きました。
記者「ねえ、浅井さん。あおきは確かにかなりの名店だし、なんなら蒲田で一番有名なくらいのとんかつ屋さんだよね」
ト「そうっすね」
記者「ってことはすでに、有名なグルメライターさんたちが書いたレビューが山ほどあるってことだよね」
ト「そうなりますね」
記者「てことはオレたち小ふざけたカマメシ探検隊のインチキレビューじゃぜんぜん太刀打ちできないってことだよね。うちはホラ、ディープなお店を、面白おかしく紹介するっていう・・・」
ト「あっ!やべえ!お金が使えると思って浮かれましたね・・・」
記者「困ったなどうしようか・・・」
金に目が眩み、分不相応な名店に来てしまいました。
万事休すか探検隊。
そんな探検隊に救いの手が。すぐ隣に「とんかつ檍のカレー屋いっぺこっぺ」という看板を発見しました。
そっか、ネタが足りなければとんかつ食ったあとカツカレー食べればいいんだ。簡単簡単。
しかし食べられるかなあ・・・とアホ面下げて考えていると呼ばれました。
待ち時間およそ25分。このお店にしては短い待ち時間だと思います。
店内に入るとお客さんがどなたもいません。
なるほど、人気店にありがちな、いわゆる「総入替制」のお店なんですね。
アクリル板で仕切られた座席。感染防止が徹底されています。
さあ何か面白ポイントを探さないと・・・
しまったああ、黙食だああ。
黙って食べるんじゃもう面白くしようがないいい!
しかもオレがたのんだリブロースって400gじゃないかああ!
カツ400g定食で食べた上にカツカレー食えるのかオレ!
や、やられたああ!
するとトンカツ浅井隊員が注文したロースかつランチが出てきました。
総入替で一斉に作るから、早いですね。
メチャうまそうです!
そして記者のリブロースかつ定食2800円400gも登場!
トンカツが文字通り肉迫してきます。これはこの上カツカレーは到底無理。
完食すら危うい感じです。
どうする?とアイコンタクトを送ると、浅井隊員が精一杯の変顔でカツを頬張ります。
気持ちはわかるけどキミの変顔にそれほどコンテンツとしてのバリューはないんだよ!と心の中で呟きます。お気持ちだけいただく感じです。
こうなれば自力でなんとかせねば・・・と見回すと
さすが名店だけあって塩もパキスタンとウユニ塩湖!
とんかつにかけて食べたら当然どっちもメチャうまいです。
・・・ていうかこのとんかつ、柔らかくてジューシーで、ヤバい。
ソースと辛子で食べてもメチャメチャうまいっ!
・・・ホラ、危惧したとおり「うまい」と「ヤバい」しか言葉が出てきません。これじゃカマメシ探検隊的にアウトです。
こんなに整然とした厨房と、キビキビ働く職人たち。そして一言も発することができない黙食の空間のどこにオモシロポイントがあるというのでしょうか。
と、その時です!
トンカツ浅井隊員が記者の肩を自信ありげにトントンと叩きます。
どうやら何か発見したようです!
目線の先には・・・
うっ!・・・結構面白いけどいじりにくいっ!
僕たちの夏は終わりました。
ということで400gも結構腹パンパンになりながらも
美味しく完食させていただきました。
いやはや本当にここのとんかつは別次元の美味しさだと思います。
清々しい気持ちで店の外に出ると11時50分。
そこにはかなりの行列ができていました。
早めの時間に行くのがオススメかもですね。
ということで蒲田を代表する名店「とんかつ檍(あおき)」
絶対行って損はないお店ですので、ぜひお運びを!
〈お店情報〉
とんかつ檍 蒲田店
〒144-0052 東京都大田区蒲田5丁目43-7
電話: 03-3739-4231 日月休
(文・写真 鎮目博道)
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