朱鞠内湖の釣り

date_range2021/6/14
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5月に行った朱鞠内湖の釣りをご紹介します。
北海道には様々なターゲットが存在します。
それらを全て釣りたいなんて考えていると、時間がいくらあっても足りません。

釣りキチ三平を読んで育った世代の私としては、イトウはどうしても釣りたい魚ですので、今年の目標は80cmオーバーのイトウを釣る事に定めました(この目標設定は後日大変だと・・・思い知ります)。

幻の魚イトウ

イトウは幻の魚と呼ばれていて、日本の三大怪魚の一つにも数えられています(残りは琵琶湖大ナマズとアカメです)。

朱鞠内湖は、日本最低気温マイナス41.2度を記録した幌加内町(蕎麦の作付け面積・収穫量日本一です)にある雨竜川上流に位置する北海道最大の貯水池です。1928年からの工事では多くの日本人・朝鮮人労働者が犠牲になったと伝えられています。

イトウで有名な釣り場は、朱鞠内湖、猿払川、手塩川です。
最も釣れる可能性が高そうなのは猿払川ですが、札幌から遠いので、魚がしっかりと管理され札幌から通える距離(200キロ)の朱鞠内湖に決めました。

イトウ釣りのシーズンは春(5-6月)と秋(10-11月)です。
春は産卵後の回復期の魚を、秋は冬の前の荒食いする魚を狙います。

朱鞠内湖の場合、春のシーズンは水温20度まで。
それを超えると釣れなくなる(深場に移動して釣りづらくなる)そうで、実質5月から6月第2週目までの1か月半がシーズンでした(4月は結氷している事が多い)。今回は5月22日・23日に行って来ました。

イトウ釣りに挑戦 初日

5月21日は仕事が終了後、朱鞠内湖へ直行しました。
到着したのは21時過ぎ。

翌朝4時の渡船(朱鞠内湖ではそれぞれのポイントへ渡船を利用して渡してもらい岸から釣りをするのが一般的です)に間に合わせるためには3時起きです。

早めに到着したと思いましたが、実際はあまり時間がありませんでした。急いで、翌日の準備を済ませ風呂に入り就寝しました。

朝4時に桟橋に集合です。
この日の朱鞠内湖は、4時前には日の出を迎えます。
桟橋には、既に30-40人ほどの釣り人が集まっています。

肝心の渡船先ですが、初めてなのでお任せにしました。すると浮島というところで私とフライの釣り人の2名が降ろされました。1周1キロに満たない小さな島です。朝一は風もなく、穏やかな感じです。朝一に餌を食べにシャローへ上がってきている魚を狙い、シンキングペンシルで広範囲を静かに探りましたが、反応がありません。

周囲もかなり明るくなり、凪なので少し深場を探るためにスプーンへ変更しました。同時に島の様子をつかむために反時計回りに歩きながら釣りをしていくことにしました。島をほぼ1周しましたが、ウグイが一匹釣れただけでした。

先ほどのフライマンに釣果を聞いてみると、同じくウグイが一匹釣れただけとの事。その後南東の風が吹き出したので、風が当たる南岸へ行き、探りましたが結局ノーバイト。疲れも出始めたので、浜に転がって昼寝をしました。午後から場所替えしようかとも思いましたが、どこへ移動して良いかわからないので、今日は一日浮島で過ごす事としました。

午後は比較的風が吹いており、夕方には風向きが南東から北東に代わり、北岸に良い感じで濁りが入るようになりました。一日色々とルアーローテーションをしましたが、このポイントでは北海道で人気のあるラパラのカウントダウンジョイントの7センチに変更しました。

ラパラをリーリングしているとルアーの後ろの濁った水がモワっと盛り上がりました。結局バイトにはいたりませんでしたが、50センチ以上の魚がルアーをチェイスしました。結局、このチェイスを最後に何事も起こりませんでした。

イトウ釣りに挑戦 2日目

翌23日も同様に朝4時に桟橋に集合します。少し遠くのナマコと呼ばれているポイントまで渡りました。ナマコは大きなワンドで岬からワンドの奥まで狙う事が出来ます。

先日の浮島は水温14度でした。阿寒湖では水温12度程度でアメマスが釣れたので、イトウももう少し水温が低い方が良いのではないかと考え水温の低そうなインレット周辺をポイントに選びました。

水温を図ってみると11度。
思惑通り浮島より低水温です。

岬からインレットに向かいながらスプーン、ミノーをローテーションさせながらキャストしていきます。途中ウグイが一匹釣れましたが、その他はアタリもチェイスもありません。

インレット近くまで到着し、魚っけがないので、船を降りた岬まで戻ることにしました。岬に到着し魚が回遊しそうな岬の先端に向かってスプーンを投げます。着底するまで待ち、ゆっくりと水面へ向けて巻いてくると根掛かりしたように重くなりました。

魚です。
重さから掛かった魚が大きいことが分かります。
すぐに魚が首を振り始めました。


その瞬間ふっと竿が軽くなり、針が外れたのが分かりました。この後、岬回りを探りましたがこの魚以外では反応がありませんでした。

お昼で納竿として、札幌へ戻りました。帰りの船で14度は、イトウの適水温だと知りました。

初めての朱鞠内湖は、魚の状態もポイントもわからず、手がかり無しって感じで分からないうちに終わってしまいました。

22日は夕方に渡船をしてもらう浜で大き目のフライを使ってイトウが釣り上げられたようです。どうやらイトウのエサがワカサギからウグイ(ワカサギもウグイも産卵のために浅場へ上がってくる)へ変化している最中だったようです。

今回は釣果を上げられませんでしたが、次回はベイトの動きと各ポイントの特徴を理解出来るよう、もう少し多くのポイントを見て回りたいと思います。

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