グルメシティ蒲田のステキなお店を紹介する「カマメシ探検隊」。
今回はいきなりこの写真から行かせてください。
まあまあ香ばしいダジャレからスタートです。
このオヤジギャグでお分かりになりますように、今回は鯨料理の専門店です。
店の名は「たかはし屋」。
今どき、鯨料理のお店なんて、嬉しいですよね。稀少価値です。
それにしても、この店頭のビジュアル・・・
なかなか、タダものではなさそうです。これ、Tシャツよね?
ひょっとして、単なる肌着のシャツ?
恐る恐る中に入ります。
お、なかなか鯨料理のバリエーションは豊富なようです。
なかなかシブいメニューがありますね。
と、ご主人がこう声をかけてくれました。
「今日はナガスクジラだよ。一番おいしいから。」
これは期待が高まります。
こんなお得そうなメニューも発見!
早速両方とも注文することにします。
で、待っているときに気がついたのですが、
どうもお皿が妙に可愛すぎます。
な、なぜネコの・・・
よく見ると、店内にネコの写真が貼ってありました。
どうやら、ご主人はネコ好きのようですね。
ご主人「あ、それはマドンナね。3年くらい前に死んじゃったんだけど。」
記者「え、ご主人が飼ってらしたんですか?」
ご主人「いやいやノラネコだよ。世話をしてたら、店に来るようになったの。」
なんと、このご主人、このあたりのノラネコに餌をあげていて、
お店がノラネコの集会所みたいになっているというのです。
と、メニューに怪しい文字を発見しました。
「ソフトドリンク 店頭の自販機でお買い求めください」
まあ、そういうルールなら仕方ありません。
ソフトドリンク派の僕は、いったん外に出て自販機へと向かいます。
安っ!500mlが100円です。商売っ気がなさすぎですよね・・・
そして、自販機にこんな貼り紙が貼ってあるのを見つけました。
なんて優しいご主人なんだ・・・
どうやら、コロナ禍でしばらく休業している間も、
マスターはネコたちに餌をあげるために毎日お店に来ていたようです。
ジーンとしながら、店内に戻ります。
青沼社長に、美味しそうなビールが来ていました。
さっそく乾杯です。「カンパーイ」
そして、キタ〜!ベーコンと竜田揚げ。
僕はこの鯨ベーコンが、めちゃくちゃ大好きなんですよね。
そして、関西の小学校に通っていた僕にとって、
鯨の竜田揚げはあまりにお馴染みのメニューすぎて
「よっ、お久しぶり!」と声をかけたくなるくらいです。
そしてコレ!見てください。この・・・
肉質!肉質!肉質!
もうたまりませんよね。マズイわけがありません。
焼肉サラダも、サラダとに焼肉山盛りです。
美味しい料理を楽しんでいると、ご主人が厨房から出てきました。
ご主人「もう少しすると、来るかもしれないよ。
今はキジトラが2匹寄りついてるの。キーちゃんと、シーちゃんっていう。」
私は、キジトラってナニ?というくらいのレベルですが、
どうやら焦げ茶色のトラネコなので、鳥のキジに似ているということで
キジトラっていうようですね。
お店の入り口の扉が少し開いています。
私は、「感染防止のために開けてあるのかな」と思っていましたが、
どうやらそうではなく、いつネコちゃんが来ても入れるように
いつもお店の扉は開けてあるということなのです。
いろいろ食べながら、キジトラちゃんを待つことにしました。
これは「デミグラスソース」という名前の一品。「店長の自信作」だそうです。
めっちゃ美味しいですからオススメ。
実はこのお店、鯨以外の料理も結構美味しいんです。
うにクリームコロッケは、なんと2個300円!
なんと沖縄料理まであるんです。
ご主人、オールラウンドすぎます。
〆のソーメンチャンプルも美味しかった!
でもそれを食べ終わって、
今日はネコちゃんは来ないかな、と諦めかけていた頃、
ご主人がこんなことを言い始めました。
「もう来てるかもよ。外に。」
え!そうなの?
店の外を見てみると・・・
なんと店の横の室外機の上に、いました!キジトラです。
か、かわいいいいいい!!
ということで、蒲田に行ったら今度ぜひ!行ってみてください。
「くじら料理の店 たかはし屋」
「ネコとクジラと男と女」。
じんわり癒されて、良いお店です。
おっと、「女」はどこにも出てきませんでしたね(笑)
〈お店情報〉
くじら料理の店 たかはし屋
〒144-0052 東京都大田区蒲田5丁目46−9 青山ビル 1F
電話:03-3732-5228 17:00〜23:00 日祝休
(文・写真 鎮目博道)
コメント欄
コメント一覧