◆承継◆  -あおぬま通信-

date_range2026/3/23
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こんにちは。いつもお世話になっております。青沼隆宏です。
 あおぬま通信第135号をお送りします。読みづらい部分もあるかもしれませんが、ご容赦ください。

次世代のことを考える年齢になりました。「UCHOTEN FACTORYは誰に任せるべきなのか?」、「YMスチールスズキは?」、「大樹は浅井がいるから取り敢えず保留するか」とか。もちろん、次世代に繋げるためには人的つながり、技術・ノウハウ・機械等の有形無形の資産をつなげなければなりません。それらと社会の必要との接点に「仕事」があります。つまり、どれかが欠ければ出来なくなる「仕事」は多く存在します。

思えば、僕の人生はアメリカから戻ってきてから「継続が難しくなる仕事」からうまく撤退していく作業がメインだった気がしています。

最初は紙卸売(撤退)、次は真空成型(縮小)、最近では北海道のプレスメインの仕事(縮小)。最近は次世代へ繋ぐ必要性を強く感じているので積極的に「継続出来る仕事」を見つける作業を急いでいます。なぜならば、「継続出来る仕事」でなければ技術・ノウハウ・機械の更新等が無駄になる可能性が高く、何よりもそれらの仕事が若手の人生を消費してしまうことが大きな問題だからです。若手人口は減少しています。彼らの人生を無駄なところに賭けさせてはいけないと強く思います。ですので、無茶(だと皆さんに思われているだろう)な価格修正は「これは必要な仕事なのか?」という社会に対する問いかけなのです。その仕事が選ばれる理由が無いならば早めに市場から撤退し、貴重な若手の人生は必要とされるものへ賭けることの方が大切です。

「我々ではないと出来ない」という仕事こそ、大切に守り・育て・次世代へ継承しなければならないものです。もちろん世の中に「我々ではないとダメ」なんて仕事が多くあるとは思いません。しかし、同じ仕事でも何十年と継続して作ってきたものには技術・ノウハウだけではない信用があります。継続した歴史は「我々だけが待ちうるもの」です。技術・ノウハウは他社でも真似出来るかもしれません。しかし、それは本当に信用できるものでしょうか?そこには試行錯誤や失敗・成功の歴史はありません。ノウハウはマニュアルのように「見える化」すれば出来上がるものではありません。見えない「試行錯誤・失敗や成功の経験」の方が重要ですし、それらを次世代へつなげるのが本当の意味での引継ぎです。

また「地域」も重要なキーワードです。特に「職人」と言われる技術者が必要な仕事ほど「地域」は重要になります。「モノを作る」という事は人をある場所に固定することとほぼイコールです。例えば我々が北海道でやっている仕事は技術的には東京でも可能です。しかし、お客様がどのように困っているのかを観察する。モノを手にしながら会話をし、問題点を探り、解決策を検討する。実際に作業を行う。現物を合わせて具合を見る。このような作業はその場にいないと出来ない事ばかりです。

これまで費やしてきた時間と場所。オンラインで打ち合わせが出来てAIが進歩したとしても、いや、それらが進歩すればするほど、時間と場所が重なった「我々ではないと出来ない」という物語の大切さが上がるのだと思います。

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先日、研修旅行で京都へ行きました(ご一緒された皆様、ありがとうございました)。夕方に酒蔵の蔵見学に参加しました。見学の最後で「利き酒」で3種類のお酒を飲みました。最初の一口目ではそれぞれの香りや辛味の差が分かり、「日本酒ってこんなに差があるんだ!」と驚きました(普段、日本酒はほとんど飲みません)。しかし、2口・3口と進むと不思議なことにどれも同じ味になってきます。これには驚きましたが、「アルコールが入っていればどれも同じ」という事を体験したのでした。次回は日本酒とウイスキーで利き酒をやってみたいとと思います。

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