こんにちは。新年あけましておめでとうございます。青沼隆宏です。
2025年最初のあおぬま通信をお届けします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新しい年の始まりに、改めて昨年の歩みを振り返るとともに、今後の展望をお伝えしたいと思います。昨年は、あおぬま通信が記念すべき10周年を迎えるという大きな節目の年でした。これも皆さまのおかげです。心より感謝致します。
2024年の振り返り
昨年も私たちは多くの挑戦を行いました。その中で、北海道のYMスチールスズキにとって大きな出来事がありました。長年一緒に働き、これからの10年を一緒に会社を支えていくと信じていた仲間が、考え方の違いから退職してしまったのです。彼とは同じ目標に向かって歩んでいけると信じていましたが、価値観や優先順位の違いから、最終的に別々の道を選ぶこととなりました。この出来事は、私にとって非常に残念なものでした(どんな別れでも辛いものです)。しかし、過去のM&Aや多様性への取り組みを通じて経験したことではありますが、すべてのつながりが永遠に続く事はありません。別れがあるからこそ、新しい出会いや成長も生まれます。彼が築いてくれたものは、今の私たちの土台の一部となり、これからの挑戦を支えてくれるはずです。
一方で、嬉しい出来事もありました。ベトナム人技能実習生から「ずっとここで働きたい」と言われたことです。私たちが掲げてきた「国籍等による差を付けない」「人として関係性を築く」という考えが、彼にとって信頼と安心感を与えたのだと思います。この言葉は、私たちが行ってきたことの意味を教えてくれる励ましになりました。
東京のソフビ工場では、女性スタッフとインドネシア人インターン生が活躍しました。昨年、ある女性スタッフが提案した企画が採用され、新規契約を獲得することができました(当初の想定の倍以上の規模になりました)。企画段階から熱意を持って取り組んだ彼女の姿勢は、大きな刺激と今後のヒントを与えてくれました。また、インターン生として加入したインドネシア人学生は、その行動力で、海外からの引き合いを生み出すきっかけを作ってくれました。彼は現地でのネットワークを活かし、海外市場にアプローチするだけでなく、「海外から見た日本文化」という視点を我々に気づかせてくれました。これらのエピソードは、多様性を活かし挑戦する組織づくりがもたらした成果の象徴です。年齢や性別、国籍を問わず、全員が自分の力を発揮できる環境作りが、私たちの可能性を広げてくれると信じています。
今年の挑戦
2025年は、次の10年に向けた新たなスタートの年です。これまで培ってきた「人とのつながり」をさらに深め、多様性を活かした挑戦を続けていきたいと思います。
YMスチールスズキでは北海道のインフラを担う会社として「引継ぎ」が大きなテーマになります。石狩工場では先代が行っていた仕事・人的関係の引継ぎ・外国人を主体とした工場作りの若返りを。札幌工場では技術的な引継ぎを。東京のUCHOTEN FACTORYでは新技術の確立(これが確立出来るとオンリー1の技術として売り込める先が多くあるのと思います)と東京にある工場だからこそ出来る事に挑戦します。GUTSY TOYでは新しく作家さんの作品(とてもかわいい作品なので楽しみにしていて下さい)を商品化します。ニセコにもショップを構える予定です。埼玉の大樹では価格修正を行う時間を作り、その時間を使って新規事業開発を行います。城南村田ホールディングス全体としては次世代の経営者育成を始めます。
つながりは、単に互いを尊重するだけではなく、「共通の理念や目標」を共有することが基盤となります。その過程では、意見の衝突があるかもしれません。それを乗り越える中で、別れが生まれたり強いつながりが生まれたりします。今年も様々なバックグラウンドを持つ人たちと協働し、未来を作っていきます。
この10年間、あおぬま通信を通じて読者の皆さまと共有してきた時間は、私にとって何よりの宝物です。この通信が少しでも皆さまの心に残り「何か」をもたらせたなら、それは私にとってこの上ない喜びです。次の10年も挑戦とつながりを大切にしながら、読者の皆さまと共に歩んでいけるような気がします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
青沼 隆宏
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