挑戦の価値と若手へのメッセージ -あおぬま通信-

date_range2024/10/11
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こんにちは。いつもお世話になります。青沼隆宏です。あおぬま通信第118号をお送りします。読みづらいところもあるかもしれませんが、ご容赦ください。

僕は32歳の時に、城南村田ホールディングスの前身であった城南洋紙店の社長になりました。当時、ヴァージニア州の会計事務所で働いていましたが、経営状態が思わしくなくなったため、日本に戻ってきました。その後、大手取引先が手形の不渡りを出し、資金繰りが回らなくなったため、再建案を作成しました。そして、仕入先と銀行にその再建案をサポートしてもらう条件として、父から僕へ社長交代することが求められました。

このとき感じたのは、「挑戦」というものの価値でした。再建案が成功すれば、30代前半で10億以上の売上を持つ会社の再建を果たすという大きな経験になりますし、失敗すればその規模の会社を潰した経験を持つことになります。どちらにしても、30代前半でこれほどの挑戦を経験する人間はほとんどいないと考えました。挑戦とは、その結果が成功であれ失敗であれ、唯一無二の経験をもたらし、人生をより個性的で豊なものにしてくれると信じているからです。

過去の挑戦があったからこそ、今の僕はUCHOTEN FACTORYというソフビ工場の新規事業に挑んでいます。これまでに再建や企業買収、事業売却などを経営者として経験してきましたが、新規事業の立ち上げは初めてのことです。これが僕の人生で最後の挑戦だと思っています。僕の幼馴染は49歳でこの世を去りました。彼が亡くなる直前まで「50代に何をやりたいか?」について話をしていました。彼は残念ながら50代を迎えることはできませんでしたが、私は幸運にも50代を迎え、この挑戦に向き合う事が出来ました。

UCHOTEN FACTORYを世界一にするという大きな目標は、単に僕の夢を叶えるだけでなく、この挑戦を通じて若手たちが成長していく場でもあります。新しい事業に取り組むことで、彼らにとっても貴重な経験が積み重なり、次のリーダーとしての道が開けていくと思います。

若手のみんなに伝えたいのは、若いということは失敗しても取り返すチャンスがたくさんあるということです。だからこそ、臆せずに難しいことに挑戦してほしいと思います。挑戦がみなさんの人生をより個性的で豊かなものにしてくれるはずです。挑戦を通じて得られる経験は決して失われることなく、未来の自分を支える大切な財産となってくれると思います。

僕がこれまでの経営で学んだことは、中小企業ではすべてが完璧に揃っているわけではないということです。時には限られたリソースの中で、何を選択するかが会社の将来を左右します。そのため、時には余裕がなくても瞬時に判断しなければならない瞬間が訪れることもあるでしょう。そんな厳しい場面を楽しみながらも、冷静に対応できる力を育てていってほしいと願っています。

このような挑戦の連続が、若手のみんなをさらに成長させ、会社の未来を切り拓く原動力になると信じています。そして、みんなと一緒に経験を積み重ね、支え合いながら進んでいくことが僕の夢であり、喜びでもあります。

50代を迎えた今でも、僕は次の世代が生み出すエネルギーと可能性に刺激を受け、夢を見続ける事が出来ます。これまでの経験から学んだことを次世代に伝え、彼らが自由に成長し、挑戦することをサポートできることに感謝を感じます。僕にとって、若手の成長を見守り、彼らが未来を切り拓く姿を見られることが幸せです。

これからも、UCHOTEN FACTORYの成功を目指して、そして次世代のリーダーたちと共に新しい未来を築いていきたいと思います。挑戦し続ける若手たちと共に、より良い未来を作っていくために、僕も最後まで力を尽くします。あおぬま通信を読んで頂いている皆さんも、どうか我々の成長と挑戦を応援し、共に歩んでいただければと思います。次の世代のために、そして僕たち全員の豊かな未来のために、一緒に頑張りましょう。

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