城南村田 代表の青沼隆宏です。
我々の事業は紙卸商からはじまり、今では真空成型用金型製造、木型造形、ソフビ販売、そして子会社の札幌のスズキ工業所ではJR北海道のブレーキ・農機具・漁具等の製造、川口の子会社である大樹では抜き型製造を行っています。
なぜ紙卸商から始まった我々が、このように多岐にわたる製造を手掛けるようになったのか?
コロナ禍に加えてマイクロプラスチック等の環境問題がクローズアップされ始めました。もちろんプラトレーが無ければ物流が成り立たない事もあります。全てのプラトレーがなくなる訳では有りませんが、我々が得意としてきたギフト用のトレーは減少するだろうと思いました。将来は危機的な状況になる事が想定されました。
時代は急激に変化しています。
学生の頃はスマホもPCも無く卒論をワープロで書きました。今は高校生がスマホを使いSNSを通じて環境問題を語り、それが世論に影響を与えます。
情報を流す人も手段も多様化し、情報の扱い方は紙が媒体としての力を失ったように、限定されなくなりました。
変える事が難しい物もあります。それは物です。物は実態を持つので情報の様にデジタルの世界で流す事は出来ません。データを流してプリントアウトする時代が来るかもしれません。
しかし、素材の制約は受けます。素材には特性があります。それが故に簡単には変えられないと思います。
我々がモノづくりにこだわっているのはそれが理由です。その中でも特にローテクと言われるモノづくりです。それらはコピーする事が難しい。ローテクは人でないと出来ない事が大切です。
真空成形用金型で木型を大切にして来たのもそれが人で無ければ表現出来ない形状だっただからです。
コロナ禍は会社存続の危機をもたらしましたが、チャンスも生み出しました。一つは副業の仕事が世間に認められるようになった事。積極的に副業者や個人事業主と契約をしました。
もう一つはオンラインでの打ち合わせの認知が広がり、場所から自由になれました。これらのチャンスを生かす為に接極的にM&Aを始めました。
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