城南村田の青沼隆宏です。
あくまでも私感ですので、異論はあるかもしれませんが・・・受け付けません。
今回はルアーフィッシング用リールの話です。
役割
リールの役割の第一は、必要量の糸を収納することです。
ブラックバス釣りでは、30m~80m程度の糸が巻いて有れば大丈夫です。
ブラックバスは走らないので、キャスティングする距離の倍程度の糸を用意すれば問題ありません。
これがマグロになると100mくらいは簡単に走ってしまうので最低でも300mは欲しいところです。キャスティングで70-80m、バイトからのファーストランで100m。これだけで200m弱ラインが出てしまいます。
第二は、ポイントまで投げる事が出来る遠投力。
リールの種類や性能、使用する糸の種類によってキャスティング出来る距離は変わります。
第三は、走られたときにスムースに糸を出すことが出来るドラグ性能。
ドラグ性能が低いと急に走られたときに糸が切れてしまいます。基本的にドラグ性能はスプールの大きさと比例します。
第四は、巻きスピード(意外とゆっくり一定に巻いてくるのは難しい)。
最後は感度になると思います。
種類
主に使用されているリールはスピニングリールとベイトキャスティングリールです。
スピニングリールはローターがスプールの周りをまわることによって、糸を90度ツイストさせて巻き取るリールです。特徴はボディサイズに比較して大きなスプールを搭載することが可能なので、糸巻量を増やせる、巻きスピードを上げる事が出来る、ドラグ性能を上げる事が出来ます(細い糸を使いやすい)。
デメリットはツイストさせるために糸が撚れてしまい太糸が使いづらい。ローターがあるためボディとロッドの間にある一定の距離が必要になり重心がぶれやすい、細かい距離のコントロールが難しい等があります。
ベイトキャスティングリールはスプールそのものを、回転させることによって糸を巻き取ります。直線的に巻き取りますので糸が撚れません。その代わりドラグ性能を上げようとすると基本的にボディサイズも大きくなります。
キャスティング時にはスプールを逆回転させなければならないので、バックラッシュ(オーバーフローして糸が絡んでしまうトラブル)が起きる事もありますが、サミング(スプールを親指で抑える)することによってバックラッシュを防ぎと同時に微妙な距離のコントロールを行う事が可能です。
またスピニングリールと違いローターが要らないためリール本体がロッドの直ぐ上に密着安定し、手で包み込むように握ることが出来るため感度も優れています。また糸をダイレクトに巻き取る方式なので巻き上げ力に優れるとされています。
使い分け
軽いルアーを投げたい場合は、細い糸を使いやすい事と投げる際にスプールを回す必要がないのでスピニングリールが向いています。
最近のベイトリールには、軽いものを投げる事が可能(スプールが軽量で回転が良い)なものもありますが、太めの糸(太い糸はスピニングリールだと撚れてしまう)で軽いものを投げたい等の特別な用途が無ければ、スピニングリールがおすすめです。
重たいルアーを使いたい場合はベイトリールが向いている事が多いと思います。一般的に重たいルアーを使用する際は、糸も太くなるためスピニングリールで扱うのは難しくなります。
ただしPEライン等の細くて強い糸もあるので、PEライン等を使用した場合はスピニングリールのほうが使い勝手が良い場合もあります。
例えばマグロを釣る時は100g前後の重たいルアーを遠投します。
ファーストランで100mほど走るのでラインは300m必要になるのでPEラインでスプールを大きく出来るスピニングリールが基本的な選択となります。
近距離でキャスティング精度を求める場合はベイトリールです。
何と言っても目標の5センチ以内なんて精度が必要な場合やルアーの着水音をコントロールしたい場合は圧倒的にベイトリールの方が上です。
キャスティング精度以外でベイトリールが有利な釣りはルアーを落とし込む必要がある場合(クラッチを切るだけで糸を送り込めるベイトリールに強みがある)と、ナイロンやフロロカーボンといったモノコア(より糸ではない)の太めのラインを使用する場合だと思います。
PEラインはナイロンやフロロカーボンに比較すると伸びないため、魚の食いに影響すると言われています。あえてラインの伸びを利用したい場合はナイロン・フロロカーボンにベイトリールという組み合わせが良いと思います。
自分が釣りに行く場所と対象魚を考えた時に、
遠投が必要かどうか?
キャスト精度は必要か?
太い糸が必要かどうか?
ルアーの大きさ(重さ)はどうか?
を考えると自ずと選ぶべきリールの種類やスペックが決まってきます。
一般的にルアーフィッシングでは、ピンポイントの精度よりも、遠投して広く探る事が優先されるシチュエーションが多いため、ブラックバス釣りのようにピンポイントでの精度が求められる釣り以外では、スピニングリールにPEラインというセッティングが主流です。
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