釣りの話―道具2

date_range2020/9/21
folderあおぬま通信

こんにちは青沼隆宏です。
先月に引き続き釣りネタになります。

道具の話の続きですが、今月は糸(ライン)の話です。
>>先月の釣り道具の話はこちら

釣りに使われる糸は、大きくは道糸(メインライン)と呼ばれるところとハリス(リーダー)と呼ばれるところに分かれます。道糸はリールや竿に結ばれ、ハリスは針に結ばれるものです。

道糸(メインライン)について

道糸とハリスは直接結束する場合とスイベル(寄り戻し)と呼ばれるものを使う場合があります。

ラインの素材はPE(ポリエチレン製のより糸)、ナイロン、フロロカーボン、エステルの4種類が主流で、まれに金属を使用することもあります。それぞれのラインの特性が違うので、どのラインを選ぶかは対象魚・釣り方によって変わります。

例えばPEラインは(僕の記憶ですと)、30年ほど前から一般的に使われるようになってきました。

当時(1990年代)は、マグロを釣り人がレジャーで釣る事は考えられませんでしたが、20年ほど前からマグロを釣る人が現れ始めました。

PEラインは細くて強い(太いラインは扱いが難しく、ルアーを投げるにも飛距離が出ないため釣りにならない)ため、一般の釣り人にも扱えます。後にPEラインの強さに耐えられる竿やリールが開発され、マグロ等の大物を釣ることが出来るバランスのタックルをそろえることが可能になりました。

釣りの進化は、化学メーカーによる素材開発(ライン・炭素シート)の進歩の賜物です。道糸は、リールを使わない場合はナイロン(細い糸ならばフロロ)、リールを使用する場合はPE・ナイロン・フロロカーボン・エステルいずれもOKです。遠投性・強度・感度のバランスで選択することになります。

ハリス(リーダー)について

ハリスは、フロロカーボンが主流だと思います。

糸の太さ、根ずれに対する強さ、比重、伸縮性、固さ、屈折率等、釣り方にどの要素が重要かによって選びます。

糸の太さは、基本は対象魚の大きさで決まりますが、使用するエサ(ルアー・フライ)が小さい場合は太い糸は使用出来ません。エサとのバランスが悪くなり魚が食わなくなってしまうからです。逆に言えばバランスが悪くても食う状況ならば太くても構いません。

ハリスは針に直接結ばれるものなので、針に対して太すぎず(魚が食わなくなる)、細すぎず(弱すぎると合わせても針掛かりしない)、結び目の強度が出る、水との馴染みが良い、魚に発見されづらい等が大切になりますが、結び目を含めた強度(針をのまれたときに歯と擦れても切れない強度)と魚の食いへの影響のバランスが大切です。

皆さんお分かりだと思いますが、仕事の時以上にまじめに書いています(笑)。次回は竿の話です。

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