事業承継を積極的に始めるようになったきっかけについて

date_range2022/12/26
folderあおぬま通信

城南村田 代表の青沼です。
我々の事業は紙卸商からはじまり今では真空成型用金型製造、木型造形、ソフビ販売、そして子会社の札幌のスズキ工業所ではJR北海道のブレーキ・農機具・漁具等の製造、川口の子会社である大樹では抜き型製造を行っています。

なぜ紙卸商から始まった我々が、このように多岐にわたる製造を手掛けるようになったのか?
(11月号から続く)

M&Aではデューデリを行います。しかし査定出来ないものもあります。それは人や人脈です。これは測る事の出来ない大きな無形資産です。

例えば、M&Aを行った札幌の会長の人脈で稚内のお客様と知り合いました。年齢も近く意気投合して今では稚内に新たな工場を作る事を決めました(先月から稼働し始めました)。

僕はM&Aを行う際に大事にしている事があります。会計事務所の出身なので、それは数字なのですが、決算書の数字から誠意を感じられるかどうかです。

社長の人柄は数字に現れます。黒字か赤字かは次の問題です。赤字ならば原因を考え、それを解決出来るか考えます。次に相乗効果を考えます。

相乗効果や業績をベースにすると、M&Aの価格は上がり手が出せなくなる場合があります。人に焦点を当てれば、想像出来ない展開があるかもしれません。

それをどう活かすかで業務内容が変わることがあります。僕はM&Aを行う際は相手の人柄を大切にして、赤字を解消出来ないかもしれないリスクを取ります。

札幌に来てから想像していなかった展開が待っていました。それは漁具を作る事でした。釣り好きな僕はもちろん請け負いたいと思いました。

その仕事を受注すれば売上は前年比120%に届きそうです。赤字だった会社の黒字化が見えてきます。

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