価格を見直している理由 ―あおぬま通信―

date_range2025/8/11
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こんにちは。いつもお世話になっております。青沼隆宏です。
あおぬま通信第128号をお送りします。読みづらい部分もあるかもしれませんが、ご容赦ください。

7月末、グループ会社のGUTSY TOYが幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル」に出展しました。
私は事情があって現地に行けませんでしたが、スタッフからは「たくさんの方にブースへ立ち寄っていただき、作品や製造の話で盛り上がった」と報告を受けています。

その中で、お客様から「ちょっと高くなった?」という声があったそうです(東京に限らず、他の地域でも同様の声をいただいています)。
たしかに、今年に入ってから一部製品やサービスの価格を見直しました。製品によっては、2年前から段階的に見直しを行ってきたものもあります。

この価格修正は、単に利益を増やすためではありません。
ここ数年、若手社員の採用・定着、工場の品質改善、働き方の見直しを進めてきました。
具体的には、研究開発時間の確保、作業標準書の作成、若手社員の採用(平均年齢は石狩工場で20代、東京工場で30代前半になりました)、休日の増加、残業時間の削減、有給の取得促進、そして給与の引き上げです。

企業は人材確保のために給与や福利厚生の見直しを迫られる可能性があります。賃上げによるコスト増加は、特に資金に余裕がない中小企業にとっては大きな負担です。加えて、物価高によって消費者が支出を抑制する傾向が強まり、売上が減少するリスクも考えられます。(株式会社エフアンドエム参照)

その結果、赤字だった部門は安定して黒字を出せるようになり、品質や納期の安定度も増しました。
しかし、こうした環境を維持・向上していくためには、適正な価格設定が欠かせません。
「安くて無理をして続ける」よりも、「適正価格で長く続けられる」方が、結果的にお客様にも安定してサービスを提供できると考えています。

特に、若手人材が急激に減少している現在、長期的にサービスを提供し続けるためには、人材採用や技術継承の面で工夫と投資が必要です。

もちろん、価格修正によって離れてしまうお客様がいることも理解しています。
それでも、長期的には「安心して任せられる存在」であり続けることが何より大切だと考えています。

仕事の話ばかりになってしまいましたが、最近は週末に乗馬に通っています。
まだ速歩(はやあし)でリズムを合わせるのに苦戦していますが、馬と息が合った瞬間の感覚は格別です。
不思議と、経営も乗馬も「相手を信頼し、合わせる」ことが大事だなと感じます。

これからも、皆さんに長くお付き合いいただけるよう、仕事も趣味も一歩ずつ前へ進めていきたいと思います。
暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。

北海道の仕事は、取り組んでいたプロジェクトがひと段落しました。
東京も北海道も、次の変化を起こすタイミングに差しかかっています。まずは私生活を、釣りから乗馬へと趣味が変わり始めたように、もう少し意図的に変化を取り入れていこうと思っています。

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