後進を育てる -あおぬま通信-

date_range2024/9/13
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こんにちは。いつもお世話になります。青沼隆宏です。あおぬま通信第117号をお送りします。読みづらいところもあるかもしれませんがご容赦下さい。

最近は20代・30代の人と話をすることが数年前と比較すると劇的に増えました。東京の社員は20~30代が中心ですし、YMスチールスズキの技能実習生は20代前半、北海道の釣り友達は30代です。彼らと話をしていると「今どきの若い奴は・・・」的な事はほぼ無くて(人によってはたまにあります)、優秀な人が多い印象です。50代半ばになっている僕は早く第一線から離れて彼らのサポートに回る事が、会社が発展するスピードを上げる為に必要だと感じる事が多くなりました。

数か月前に「後進を育てる事」が50代の大きな目標と書いたことがありましたが、「やはり」と感じる事が多くあります。城南村田ホールディングスの工場(UCHOTEN FACTORY)は昨年入社した20~30代の社員が中心となって運営されています。これまでは想像出来ませんでしたが、今は「こんな事を進めたい」と話をすると彼らが中心となって作られた企画書が上がってきます。その企画に対して「良さそうだね」と言えば「サンプル」が出来上がってきたり、「アポ」を取って来てくれたりします。過去は、「こんな事を進めたい」と言って、自分で考えたサンプルを「指示」して作らせ、自分で「アポ取り」をしていました。今は遠くない将来にUCHOTEN FACTORYを城南村田ホールディングスから独立させ、新社長を誕生させる事を夢見ています。YMスチールスズキも、早く後進を育てて彼らに任せたいと思います(YMスチールスズキは技能実習生を除いて若手が少ないので東京ほど若い社長にはならないかもしれませんが)。

次の経営者の育成を考えるとこれまでの経験を棚卸して、次世代に伝えていかないといけません。僕の経験がどれだけ次世代で通用する経験なのかは分かりません。僕自身は、会社は会計事務所→紙問屋→金型・真空成型→プレス・溶接・ソフビの製造業、場所は東京→バージニア州→東京→東京・北海道・埼玉、経営者としては再建・M&Aによる事業譲受・事業譲渡・新規事業立ち上げと、仕事も場所も、(よく言えば)垣根を越えて色々と経験しました。逆に言えばあまり専門性が無い分だけ次の世代でも通用する経験もあるかもしれません。

経営に携わりたいという希望を伝えてくる若手も出てきました。そのような若手には少し厳し目に色々と話をするようにしています。情報量が多すぎて余裕が無くなってしまう事もあるかもしれませんが、余裕が無くても選択しなければならない瞬間がある事を感じて貰いたいと思っています。特に中小企業では色々な物が十分に揃っている訳ではありません。何かを選択すれば何かは諦める事は多くありますが、何を選択するかが会社の将来を決めます。そのようなヒリヒリするような体験を楽しめる若手が育ってくれる事を夢見ています。 50代半ばになっても夢を見させてくれる次世代の彼らに感謝しなければなりません。

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