こんにちは。いつもお世話になります。青沼隆宏です。あおぬま通信第114号をお送りします。読みづらいところもあるかもしれませんがご容赦下さい。
先月から採用の為に北海道の高校へ訪問を始めました。ある高校へ行った時の事です。昨年の募集要項・会社案内を渡し、弊社の仕事内容と溶接技術の魅力を説明しました。最後に昨年度の卒業生徒数とその高校へ募集を出した企業数の説明を受けました。驚きの数字でした。生徒数に対して30倍近い企業が募集を行っていました。他の高校で話を聞いても4~5倍はあります。高校生採用の壁の高さを感じました。もちろん、弊社に入社してくれたからといって定着してくれるかは分かりません。人手不足感は感じていたのですが、数字を見せられると、現実の壁の高さにめまいをおこしそうです。よほど弊社に魅力が無ければ採用も定着も難しいと言わざるを得ません。
さて、働く人にとって魅力的な会社とはどんな会社なのでしょうか?数字的な話をすれば給与は高い方が良いし、休日は多い方が良いし、残業は少ない方が良いし、通勤時間は短い方が良いでしょう。ですが、そんな条件が全て整っている企業は少ないでしょう。もちろん魅力は数字だけでは語れません。どうすれば魅力的な会社に出来るのか?これは付加価値の高い仕事を行う事しかないと思います。もちろん付加価値の高い仕事をするには、それ相応の技術や知識・ノウハウが社員や会社に必要です。ノウハウ(仕組み)は会社に蓄積出来ると思いますが、技術や知識は各社員が獲得していくしかありません。勿論、知識を効率的に伝えるノウハウは会社が持たなければならないものの一つですが、技術の獲得は各社員の努力によるところが大きいと思います。効率的に努力を行う事が望ましいのですが、未だ基礎的な技術も獲得していない社員に対して「効率的」という言葉を使う事はナンセンスに感じます。分かりやすく確実に基礎的な技術を獲得する方法は「回数を重ねる」「時間を使う」という事に尽きます。そのような時間を確保する為にもより効率的でより付加価値の高い仕事を行う会社でなくてはならないと思います。
具体的には、人でなくても良いところはロボット化する。AIを使う事によって検討する時間を短縮する。社員でなくても良いところは副業者に。この流れは必然的に少数精鋭化することになります。人口減少している現状では多くの社員を雇うのは難しい訳ですから当然の流れです。採用を行う為により効率的な戦略を考えなくてはいけない。この”あおぬま通信”を書いていて「社員を取る為ではなく、常日頃行わなければならない経営者として当たり前の事である事に改めて気づきました」より効率的に、より付加価値の高い仕事を。
以前、亡くなった京セラの稲盛さんが「利益を最大化するには売上を最大化して費用を最小化しなさい」とおっしゃっていた事を思い出しました。
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