城南村田 代表の青沼隆宏です。
YMスチールスズキ(石狩工場)では2月からベトナム人の技能実習生を2名受け入れています。
僕が札幌にいる間は週に1度、一緒に食事に行きます。僕は日本語をメインに生活習慣等を教えます。彼らからはベトナムの文化を教えてもらいます。
出来る限り日本語で話すようにしますが、通じない時は翻訳アプリを使いながらコミュニケーションを取っています。
食に関する話題になることが多いのですが、僕にとってはベトナムの食事は「辛くないもの」というイメージでしたが辛い料理がメインの地域もあり、彼らも辛い料理が好きだとの事で、色々と発見があります。
先日は3人で焼き鳥屋に行きました。
焼き鳥が出てくると、「何の肉なのか?」と聞いてくるので「とり」と答えました。
彼らは口にしてから頭をかしげて何かを話しています。
すると翻訳アプリを使用し「これは工業用鳥です」と伝えて来ました。
工業用???何か翻訳が間違っているのかと思いましたが、話を聞くとベトナムの田舎ではほとんどの家庭で食用に鳥を飼育しているそうです。
そして、それらの鳥は肉の味が違うというのです。
「とってもおいしい」と笑顔で話します。
一口で味が違うと判るのですから、確かに美味しいんだろうと思いました。
聞くと野菜以外(肉系)は基本的に自前で飼育若しくは調達(捕獲)するようでした。
森へ行くとハリネズミがいて、ハリネズミも美味しいとの事でした。(日本では野生の動物を捕獲して食べる事は基本的に禁止されている事は伝えました)
「飼育している動物を食べる」と考えると抵抗感を持つ人も多いかもしれません。しかし、僕が小学生時代を過ごした横浜市緑区(現在は青葉区)では食用に鶏を飼育してる家庭に育った友人がいました。
「クリスマスに飼っている鶏を食べる」と聞いて驚いたことを覚えています。
日本もつい最近までは家庭で食用に鶏等を飼育している事は珍しくなかったのだと思います。
ちなみに僕が育った緑区は東急電鉄が開発した街で、我々は移住組ですが、我々が移住したことによって、そのような食習慣や、犬(狼)を祭る風習がありましたが、そのような風習も廃れてしまいました。
今では、飼育している鶏を食べたり犬(狼)を祭ったりしていた事を知っている人はかなり少くなったのではないかと思います。
技能実習生の生まれ育った環境を聞いると日本の昭和40年代くらいの感じですが、オンラインゲーム上で友人を作る等今どきの若者の側面もあります。
ベトナム等の新興国の若者は固定電話もガラケーも公衆電話も知らず(もしかしたら知っているかもしれませんが)に、最初からスマホを使ってオンラインで友達を作るんだなぁと思わされました。
僕が45年くらいかけて経験してきた(飼育している鶏を食べる家庭で育った友人がいて、今はスマホを使っている)のと同じような経験をミックスして20歳くらいで持っていて、スマホの使い方では僕よりずっと先に行っている。
彼らから教わる事の方が多そうです。
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