こんにちは。蒸し暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
私はというと、最近「形」について考えることが多くなっています。といっても、自分の体型の話ではありません(笑)
先日、「3Dスキャナー」を導入しました!
この3Dスキャナーですが、城南村田では、真空成形トレー、特に贈答用のお菓子トレーの試作で主に使用していました。自動車部品の搬送用トレー等の工業用トレーの型は、正確性を求められるため図面から機械加工で試作型→量産型となります。一方、お菓子トレーの型は、個体差のあるお菓子の重なり具合を実際に並べて調整しながら木型師が手彫りで形を整えていくことが主流でした。手作業であるがゆえに、ちょっとした修正も簡単にできる利点もありましたが、当然ながら、そうして出来上がった試作型には図面がありません。そのため、量産型は鋳物となります。手彫りの試作型を基に、鋳物の収縮を加味した試作型より少し大きめの原型をもう一つ作る必要がありました。木型師はほぼ同じものを再度作る工程があったのです。
3Dスキャナーを導入してから、この工程が劇的に変わりました。データのない手彫りの試作型をスキャンしてデータ化が可能になりました。木型師が原型を作る手間が省けただけでなく、鋳物の原型を機械加工することも、そもそも鋳物ではなく機械加工で量産型を作成することが可能になりました。

そんな3Dスキャナーですが、抜型の仕事では今のところあまり出番がありません。
それでも、例えば「現物はあるけど図面がない」とか、「複雑な立体物の形状をデータ化したい」といった時には、きっと役に立つはず。そう思って、使い道を探しているところです。
正直なところ、まだまだ活用の幅は限られています。
ですが、もし皆さまの周りで「こういうものをスキャンしてみたい」「現物はあるけど図面がない」など、気になることがあれば、ぜひお声がけください。
というわけで、今回は少し仕事の話が多めになってしまいましたが、3Dスキャナーという新しい仲間を迎えたことで、社内でもまた違った会話が生まれたり、視野が広がったりしています。
「ものづくり」という言葉の奥深さを、改めて感じている今日この頃です。

暑い日がこれだけ続くとクーラーばかり。
なんだか体調悪くなりそうです(笑).
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