大樹の米森です。大樹では抜型以外にも色々なご注文を受けております。今回はその一部を紹介すると共に業界で使っている道具の移り変わりの話もしたいと思います。
私は15歳の時に1人で上京し、この業界を紹介され働き始めました。当時は一般の家を改造したような小さな町工場で狭い中働いており、今では考えられないような設備でした。
その頃は型図器(手書き)で線を引き、大型ミシン(糸ノコ)でベニヤをカットし、手曲げの機械で刃物を曲げて、カットしたベニヤに刃を埋込むといった流れでした。大型ミシンで上手いと言われるような職人が頑張って同じ形状を10個カットしたとしましょう。どれだけ上手くできたと思っても10個それぞれ全て僅かな誤差があって合わなかったのが現実でした。刃曲げも、機械を使って手で曲げていましたので当然1つ1つに誤差が生じて型作成にはかなりの時間を消費していました。
そして、年々より良い製品を求められるようになり、
大型ミシン → レーザー加工機
製図機 → パソコン入力
手曲げ曲げ機 → 自動曲げ機
へと変化してきました。
その様な機械等が設備され今ではちょっとした治具や棚などの注文があります。
治具は、大樹では基本ベニヤとアクリルを使います。全てを金属製や樹脂製で作成した時と比較すると、短納期・安価・軽量といった利点があります。
棚は、ベニヤをレーザーカットし、組み立て・ビス止めといった流れで作成します。用途やサイズに合わせたオリジナルが作成可能です。
新たな設備が増えればより多くの加工が可能となるとは思いますが、現有設備を最大限有効活用しながらより良い製品をご提供しております。
コメント欄
コメント一覧