日本海のマグロ-あおぬま通信

date_range2021/8/12
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今回は昨年から通っている小泊のマグロ釣りをご紹介します。小泊は青森県の竜飛岬から10キロほど南に下った日本海側の港町です。
東京から車で10時間ほど。

最初は羽田から青森まで飛び、レンタカーを借りたのですが、北海道生活で慣れたのか、一人10時間ドライブも苦にならなくなりました。

日本海は、5-6年ほど前からマグロを狙って釣ることが出来るようになりました。今では遊漁船も多く存在し、気軽に(とは言っても100キロオーバーのマグロが掛かる可能性もあります)挑戦することが出来ます。

昨年は、2度釣行しました。
初釣行の釣果は、15キロほどの小さいマグロが1匹。
2度目の釣行では、推定40キロオーバーの魚を掛けましたが、30分ほどのファイトの末にラインブレーク(糸切れ)してしまいました。

今回は、3度目の挑戦になります。
昨年は、キャスティング用タックル(100g前後のルアーを80-100mほど投げて釣るための道具)は、6号PEライン300mに130lbナイロンリーダー、ジギング用タックル(250-300gのジグを50mほど沈めてしゃくり上げて釣るための道具)は4号のPEライン400mに80lbフロロリーダーというセッティングでしたが、今回は昨年の経験を踏まえてキャスティング用タックルは8号PEライン300mに180lbナイロンリーダー、ジギング用タックルは6号PEライン400mに96lbフロロリーダーというセッティングで挑みました。

3日間の釣行を予定していましたが、天候が悪く1日しか出船することが出来ませんでした。出船してから1時間弱(海水温が高過ぎるため、北海道沖の比較的水温が低いエリアまで行かないと魚がいません)。

船が速度を上げます。
先には鳥山(水面に追い詰められた小魚の群れを狙って上空に鳥の群れが出来る)があります。

鳥山近くに到着してから数分後、マグロのスーパーボイル(水面に追い詰められた小魚が逃げまどう動きや、小魚を捕食するマグロの動きによって水面が沸き立つように見える)が始まりました。

近くにルアーをキャストすると着水直後に35キロほどのマグロが掛かりました。15分ほどのファイトで釣り上げる事が出来ました。

初めての30キロオーバーのマグロ。寄せる事は難しくありませんでしたが、船の真下まで寄せて(マグロは水面下20-30mラインで走ることが多いため、船に寄せると最後は20-30mを垂直に引き上げなければならない)から、あまりの重さにリフトが大変でした。

結局、時間を掛けながらリフトしましたが、最初の1匹で腕の筋力と握力が無くなってしまいました。休憩をして筋力が戻るのを待ちます。先ほどのスーパーボイルも終了し、次の群れを求めて移動を始めます。15分ほどクルーズし、又もスーパーボイルに出会います。

昨年は、一度しかスーパーボイルに出会えなかったのでラッキーです。
キャストすると直ぐにヒット。
今度の群れは魚が小さく、15キロくらいのマグロでした。このサイズだと寄せるのもリフトするのも簡単です。直ぐにリリースします。

その後はスーパーボイルに出会う事はありませんでしたが、一日中マグロが上ずっていて40-50キロのマグロが水面をジャンプしています。

魚が多い水域を見つけるとキャスティング開始です。
水面下で泡をまとうようにルアーを動かし、1-2秒止めます。

「誘い出し」と呼ばれる釣り方(スーパーボイルのような明確な目標に向かって投げる訳ではありませんが、水面でルアーを動かし泳ぎ回っているマグロに気づかせ、食いつかせる)です。

どうやら1-2秒しっかりと止めないとマグロはバイトしないとの事です。結局、3匹バイトしましたが、2匹はバラしてしまいました。

キャッチ出来がマグロは、推定45キロ。
自己記録の魚です。


20分ほどファイトしたと思いますが、船の下に入られてから、腕の筋力も握力も落ちている中で、1度にリフト出来るのが30センチくらい。何度かリフトした後に10m以上走られます。

また船近くまで寄せてから30センチ単位のリフトが始まります。何度、あきらめようと思ったことか・・・船頭に「リールを巻け!!」と叫ばれても、巻けません。

ところが、竿を真下に向け上に引っ張り上げるとリフト出来る。後から考えたら、竿を立てようとするとテコの原理が働くので、竿を真下に向けて引っ張った方が力をロスしない。このことに気づいてから、リフトに成功し無事に45キロのマグロを釣り上げる事に成功しました。しばらくは放心状態で釣りあげたマグロを眺めていました。

次回の課題が見つかりました。
場合によっては100キロオーバーが掛かる可能性もあります。

①出来るだけこちらの体力・筋力を温存しながらファイト出来る。
②早くマグロの体力を奪うことが出来る。
③楽にリフト出来る。これらの条件を満たすタックルセッティングを考えなくてはいけません。

経験して課題を見つけて解決方法を考える。
釣りの魅力の一つです。

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