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深掘り!菓子トレーに秘められた「匠のワザ」
第2回 グリコ 神戸ROASTED ショコラ

 

真空成形用金型メーカー・城南村田の浅井です。
真空成形を知らない人もいるかもしれないので少し説明します。

 

真空成形とは文字通り「真空にすることによって成形を行うこと」です。
主にフードパックやトレー(身近なものではコンビニのお惣菜やお弁当、コーヒーのフタ等があります)を作っています。材料はいわゆるプラスチック(PetやPP・PS)です。

 

シート(板)状のプラスチックを加熱して、柔らかくなったところに作りたい形状の金型を押し当てます。そして、金型とプラスチックの間の空気を抜くことによって、プラスチックを金型と同じ形状にする成形方法です。

(ご参考 https://www.facebook.com/TunagaruGakko/videos/1819225648382724/


我々はチョコレートやクッキー用トレーの金型を製作する事が多いのですが、ユーザー(お菓子メーカー)の方と話をする機会が少ないので、ユーザー各社で発売しているクッキーやチョコレートを題材に、パッケージの意図を考える企画を始めました。

 

第2回は「グリコ 神戸ROASTEDショコラ」をピックアップします。

>>第1回目「モロゾフFAVORITE 32個入れ」はこちら

当社は「オフィスグリコ」のサービスを導入しています。ご存知の方も多いと思いますが、オフィスにグリコのお菓子が置いてあって、セルフで購入できるあのサービスです。何でも1個100円という手軽さもあって、1日1回はお世話になっています。

 

その中でも、私の1番のお気に入りチョコレートが「神戸ROASTEDショコラ」だということもあって、選ばせていただきました。

まずは箱ですが、向かって右側を開ける仕組みになっています。開けると、銀のフィルム包装が見えてきます。フィルムの右端には上から下へ裂くように「ガイド」が印刷されています。実際にやってみると、印刷されているところをストレスなく、スムーズに裂くことができました。この一連の構造は、右利きの人が多いことを想定して、開けやすく設計されていると思います。

 

フィルムからトレーを取り出すと、形はこんな感じです。トレーの形状にも「ひと工夫」が施されています。何気なく取り出しましたが、ここにもメーカーの意図が感じられます。

実は、トレーの右側の高さが全体的に低くなっていることで、指でつまんで右側へ引き出しやすくなっているのです。また、トレーがチョコレートに接する面にも「微妙な傾き」をつけて、チョコレートをわずかに右側に傾けてあります。こうすることで、右手でチョコレートをつまむときに、左側を引っかけて持ち上げやすいように設計されているのだと思います。

 

トレーからチョコレートを取ってみるとこんな感じです。先ほど説明した「微妙に傾けた部分」に底面と接着する「足」をつけています。これはトレーを安定させるためです。


ここで、真ん中の2ポケットだけ「足」がないことに気づきました。なぜ無いのか。
色々考えてみたのですが、これといった理由は思いつきませんでした。そこで、メーカーに問い合わせたところ、詳細は企業秘密との事でしたが、「製造工程でトレーを1枚1枚取り出しやすくするため」との回答でした。

1個100円で買える「手軽な」チョコレートですが、そのパッケージには、どうしたら消費者が食べやすくなるか、どうしたら効率よく製造できるか、メーカーの意図がいっぱい詰まったトレーが使われていました。

 

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